ドイツでは2月上旬に新型コロナワクチンの接種予約が始まりました。
ほぼ3ヶ月を過ぎて今月から3段階に設定されていた接種優先度の最後の第3グループの接種予約と接種が始まりました。
第3グループには60歳以上の高齢者と消防隊員、教師、スーパーの店員のような職業に従事している人に加えて、
在宅介護の要介護者のお世話をしている家族介護者も含まれます。
私が住む町の隣の大都市(人口100万人)のケルン市では市の条例により、
低所得者層が密集する居住地域と、難民収容施設、ホームレスの人たちに対しては移動接種車が出向き接種しています。
これはドイツ全国の接種率が高まり(36%)、新規感染者数が減少して、
来週あたりからロックダウンが一部解除になるという状況なので可能になったのだとは思いますが、
社会的弱者をないがしろにしないケルン市の特別措置は称賛されて良いでしょう。
「衣食住足りて礼節を知る」ならぬ「ワクチン足りて礼節を知る」ということでしょうか。