このところ毎日のようにお香を聞いています。
数か月前に知り合いになった付近に住む日本の方が佐渡のご出身だということで、
先月、彼女が一時帰国をされる時にそれまで一度しかお会いしていなかったにもかかわらず
佐渡の妙宣寺にお寄りになる機会があったら「阿仏香」というお線香を購入してきて下さらないかと、かなり図々しいお願いをしたのです。
先週佐渡からお戻りになり、私の図々しいお願いの品をお持ち下さいました→Kさん、本当にありがとうございます。

我が家には延暦寺、東寺、永平寺などで買い求めたお線香が色々あるのですが、10年以上前佐渡を訪れた折、購入した「阿仏香」の香りがとても気に入っているのです。

香炉もいくつか所有していますが、よく使用するのは次の2つです。

ドイツでお香に親しむようになったのは、30年ほど前に近くのデパートで催された「日本週間」で、
「香道」のデモンストレーションを見てからです。
それまでお香というと祖父母の家に漂うお線香の香りの記憶しかありませんでした。
「香道」というものに興味を抱き、本も購入しましたが、まさに「積ん読状態」で今日に至っています。


折々開いては微笑んでいる愛読書「翻訳できない世界の言葉」の「積ん読」のページの左側には以下のような文章が書かれています。
「積読のスケールは、一冊だけのこともあれば、大量の読まない蔵書になっていることもあります。玄関を出るまでに、ページを開いたことのない
『大いなる遺産』の本にいつもつまずいてしまう、知的に見えるあなた。その本、日の目を見る価値があると思いますよ」
最後に「お香」の番外版でオマーンで購入してきた「乳香」です。


あの「アラビアン・ナイト」に登場する船乗りシンドバッドはオマーンのソハール港から出港したといわれ、この乳香を焚くと
まさに「気分は千夜一夜物語」というところなのですが、火災報知器がアラームを鳴らすのではないかと思われるほど尋常ではない大量の煙が発生してしまいます。大きなモスクのホールだと良いのだと思うのですが、狭い我が家では色々調整が必要なようです。