アンテナとレール

2012-10-13 22:30:39 |  ’12秋休み
'12秋休み その3

野辺山にある国立天文台 がその日の目的地。
無料で見学可能である。
広々とした駐車場に車を止め歩いて行くと、門の横に守衛所がありそこで見学を申し込む。
申し込み手続きはノートにどこから来たか都道府県名を書くだけ。
パンフレットを渡され、電波望遠鏡に影響を与えるので携帯電話は電源を切るように言われる。
了解。



ここの望遠鏡は電波望遠鏡。
つまりパラボラアンテナである。
広大に広がる空間のはるか向こうに直径45mの野辺山天文台最大のアンテナが空を向いている。
しかしまずはその手前にある、小さなパラボラアンテナ群である。
広い敷地にはレールが引かれ、小さなパラボラアンテナを移動させる事ができる仕組みがある。
小さいと言っても直径10mくらいあるが…。
距離を離した複数のパラボラアンテナで同期を取って同じ目標を観測すると、そのアンテナ間の距離を直径とするパラボラアンテナと同じ解像度が得られるそう。
ミリ波干渉計と言うらしい。
うーんすごい。
難しい事考えるなあ。



電波望遠鏡で捉えた電波をどう分析するのかなんて難しい事は分からないので置いておいて 、パラボラアンテナの外観を観察。
反射面は建造当初の精度を保っているのだろうけど、外側は雨風紫外線にだいぶやられている。
ピカピカなのもいいけど、この使い込まれた感じもいい。
でも、外装が剥がれて垂れ下がってたりするので、補修してあげてくださいね。



さて、レールの横の道をずんずん歩いて行くと、最奥にある45m電波望遠鏡が近づいて来る。
近づくほどにその大きさが明らかになる。
でっかーい。
なんか唸ってるし。
主鏡のお椀の角度を変える稼動部は巨大ロボットの関節のようである。
カッコいい。



望遠鏡の横には観測棟があり、その一室が見学者向けの展示室である。
電波望遠鏡の観測対象や方法の概要が、大人にも子供にも分かり易く説明されている。
昔ならしっかり読んで理解に努めたと思うが、興味の対象が変化しちゃったので、少し座って休憩しただけで部屋を出た。



施設の周囲は原っぱと林である。
ススキが繁茂し、見学道横には野草が花を咲かせている。
冬は寒そうだけど、こんな所で仕事してみたいなあ。
最後に東側にあるヘリオグラフという太陽観測用の小さなアンテナの展示を見て施設を後にした。



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