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砂むし温泉と指宿焼酎

2025-05-29 06:34:34 |  巡る鹿児島
その日の宿は指宿温泉である。
指宿温泉と言えば砂むし温泉。
地熱なのか温泉なのかで温まった砂をかぶって汗を流すやつである。
海岸の砂浜に埋まる絵をよく見るが、その日泊まるホテルは海沿いにあり、館内に砂むし温泉もあるとのことで、そちらで体験することにした。



チェックインの時にもらった無料券を持って浴場の入口へ行くと、バスローブを渡され、裸になった上に着て小さいタオルだけ持ってやってくるよう言われた。
更衣室は砂むし温泉と普通の温泉風呂の共用で、服を脱ぎバスローブを来て砂むし温泉場へのドアを開ける。
屋根付きの広いスペースで何十人も横になれるよう黒い砂が敷かれていた。
その時埋まっていたのは数名で、先に連れが埋められていた。
その隣にバスローブのまま横になる。
小さいタオルを首に巻くよう言われ、木の枕に頭を乗せた。
両脇には身体に被せる用の砂が盛り上がっており、大きなスコップを持ったおじさんとおばさんが迫ってくる。
両腕を身体に沿わせて気をつけの格好をするよう言われそうすると、横に盛り上がった砂を左右から手際よく身体に被せられた。
首元から胸、腹、脚と被せられるのだが、最初顔の近くに鋭利なスコップの先端が迫ってくるのがなかなかの恐怖だった。
被せられた砂は結構な重さで、生き埋めの気分を味わえる。
先端恐怖症や閉所恐怖症の人は難しいかもしれない。

被さった砂も温かいが主な熱は背中やお尻からやってくる。
だいたい12〜3分くらい温まるのが目安とのこと。
壁に時計があり10分を超えたのだが一向に汗が出てこない。
サウナにでも入ってるかのように汗だくになるのかと思っていたのだが。
隣で連れがお尻が熱い熱いというので出る事にした。
出る時は自分で砂を崩して起き上がる。
砂まみれの状態で更衣室から来たのとは別のドアから温泉風呂の洗い場に入り、入口にある掛け湯場でバスローブを脱いで掛け湯を浴びて砂を落とすのだ。
その後は普通に温泉風呂に入った。
なかなか面白かったが、一番記憶に残ったのはスコップの切先が顔の(実際には首の)横近くにまで迫ってきた事だった。



夕食は大きな食堂で食べた。
料理は和食のコースが出てくる一般的なものだが、珍しかったのが90分飲み放題というシステム。
ドリンクバーがありセルフサービスで飲みたい物を入れていく。
一杯目はビールサーバーから生ビールを注いだ。
ありがたかったのが指宿産の焼酎が6種も瓶のまま置いてあったこと。
(上の写真の上段の6本)
4本が芋の白で1本が芋の黒、1本が麦。
芋の5本を全て味見した。
グラスで注文したら5杯はとても飲めないが、自分が飲める分量なら大丈夫。
ちょびっとづつロックで味わった。
ロックにしたからか意外とあっさりした味のものが多く、一番好みのモノは最後に飲んだ白だった。
旅先でお土産を買う時はジャケ買いになってしまうが、ジャケ買いするだろう順に飲んで、一番最後に回ったデザインのものが一番好みの味だった。
食事後ホテルの売店に行ってみると同じモノが置いてあったので購入しておいた。
ジャケ買いでは辿り着けない1本に会えて良かった。





翌朝、朝食前に海岸をお散歩。
砂浜を歩いたのは久しぶりだなあ。
この辺りの砂が黒っぽいのは砂鉄が混ざっているからだと何かで読んだ。
小さな川の堤防の向こうに漁港があり、船が何艘も出ていくのを見送った。













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