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沿線風景

2018-10-20 23:01:23 |  2018-2019瀬戸内逍遥
高松で前泊したので、前日は「ことでん」を撮影。
三路線で色の違う電車が走る、撮り甲斐のある鉄道だ。
今回は志度線をターゲットに、線路の脇の道を瓦町駅から松島二丁目駅まで歩いた。
電車は民家のすぐ側を走っていて、家の隙間を縫って走る様子が撮れればいいなと思ったが、あまり成功していない。



ラッキーだったのは瓦町駅の次の駅である今橋駅に車両基地があったこと。
下調べはいつもあまりしないので、こういった出会いがあるとうれしい。
大抵こんな基地の車庫は遠くからしか観察できないのだが、ここは道路のすぐ横に車庫の壁があり、しかも扉を開けて作業されていた。
なんとラッキーな。



当然入っちゃダメだけど、外から車庫の様子を撮らせてもらった。
反対側からも複数車両の止まる様をゲット。
さらに歩いていくと線路の向こうになにやら怪しげな塀が現れた。



んん?この普通でない雰囲気は何だろうと思ったが、角にある哨戒所のような建物を見て、刑務所ではないかと気がついた。
スマホで地図を開けたらその通り高松刑務所だった。
へえ、こんな街中にあるのね。



この辺の線路脇の道路は生活用道路で車の行き来は少なく、撮影時危険が少なくていい。
線路と道路の間にはフェンスがあるのだが、フェンスに沿って家庭菜園的な植物が植えられていた。
アサガオやらシシトウ?やら。
大ぶりで綺麗な黄色い花が咲いてるなと撮影していたら、花のすぐ横に見たことのある実がなっていた。
オクラだった。
オクラの花を初めて見た。



志度線は20分に1本の運転間隔。
約10分置きにどちらからか電車がやってくる。
度々撮れるのでそんな感覚で松島二丁目駅の手前で待っていたら、全然やって来ない。
志度線は単線なのだが、この駅は列車交換する駅だから、上り下りの電車が同時にやってくるのだった。



気づくのが遅かった。
てことは20分間隔で2本いっぺんにくるのか。
1時間間隔ってのなら他の場所に撮りに行って戻ってくるのだが、あと数分でやってくる。
カメラの設定や構図をこれと決めていたので、ただただ待つ時間を過ごした。



ようやく踏切の警報器の音が聞こえてきた。
カメラを構えやってきた電車を撮影。
直後に去りゆく電車を撮影。
待ち時間は長かったが、密度濃く一つの構図の写真を追い込めたかな。



松島二丁目駅からは電車に乗って瓦町駅へ戻った。


めおん号

2018-10-16 00:12:30 |  2018-2019瀬戸内逍遥
高松から女木島へは赤い船体が青い海に映える「めおん号」でやってきた。
前回乗った時は芸術祭会期中で満員だったフェリーだ。
座席に座ることは叶わず、デッキに立って海を眺めていたっけ。
20分程で着いてしまうので、しんどくはなかった。



今回は会期外なのでがらがら、かと思いきや、それなりに乗船客が。
釣り人が結構いる。
島で工事をするのか、職人さん多数。
後は私のような観光客だ。



帰りの便ではもっとたくさんの観光客がいて、島でそんなに出会ったかなと不思議なくらいたくさんいた。
みんな私の行き先とは違う、島の中心部の鬼ヶ島大洞窟へでも行ってたのだろう。



帰りは疲れてしまって、座席に座って半分眠って帰ってきたが、行きは元気である。
船内や海を撮影して短い乗船時間を楽しんだ。



島でのお昼ご飯は、海水浴場の海の家で開けてるお店が一軒だけあったので、そこでカレーライスを注文。
待ってる間に目の前の海を男木島に向かう「めおん号」が通過していった。



カレーは焼いたピーマンと揚げたナスがトッピングされ、香り出しに使ったニンニクが丸まま入ってたりして、美味しかった。
陽射しの暑い日で、夏みたいな眺めだなあと、しばしくつろいだ。


凛々しい立姿

2018-10-15 06:20:14 |  2018-2019瀬戸内逍遥
アート作品ではないが、通りすがりの神社にお詣りした。

<境内から>


「段々の風」の作品がある斜面の下に住吉神社があり、写真を撮らせてもらいに島に来たと挨拶した。

<狛犬>


こちらの狛犬は陶器製で、明治時代に作られたものらしい。

<鉤爪>


なんかとてもよく出来ていて、「ん」像の方の表情がお気に入りで、何枚も写真を撮ってしまった。

<手水舎>


頑丈に焼かれているようで、どこも欠けるところなく、神さまをお守りしていた。


冷房効いてます

2018-10-13 00:22:43 |  2018-2019瀬戸内逍遥
女木島の作品鑑賞三つ目は「女木島名画座」。
映画館である。



畑に囲まれて映画館は立っている。
左から二つ目の建物がそれ。



畑にはおじいちゃんおばあちゃんが農作業に出てきていて、意外に賑やか(言い過ぎ?)だ。
こんなステキな乳母車?の台車が置いてあったりする。



古き良きアメリカの映画館のイメージ。
建物は屋根も壁も厚手のトタンでできた元倉庫である。



最初行った時は閉まっていて、外側しか見れないものと思ったが、時刻が早すぎただけだった。
お昼前に再度行ったら、「ART SETOUCHI」の青い幟が立っていて、ああやっていたんだと不思議に思った。



ここでも窓口の係りの方が作品説明をしてくれた。
今はフェリックスのアニメとチャップリンの映画、この映画館を作った依田さんという人が自分で撮った、アメリカの劇場解体工事のドキュメンタリーが繰り返し放映されているそうだ。



入口ロビーには往年の映画スターの絵が壁にたくさん掛けられ、中にとりわけ大きくスター・ウォーズのヨーダの絵が。
この作品の作者は「依田」といい、名前が一緒だからとのこと。
劇場内の壁にも昔の俳優さんの絵がたくさん書かれているのだが、中にスター・ウォーズの絵も混じっていて周りの時代にそぐわず変である。



座席は依田さんがアメリカの古い劇場から取り寄せたものらしく、古いけど座り心地が良いと聞いた。
座ってみるとちょっとしっとりした感触。
芸術祭の会期中ならこんなに空いてないだろう。
新しい作品が目的でなければ、会期外に観に来るべきである。
誰も居ないのをいいことに、座席に座ってしばし居眠りした。


赤と緑と空の青

2018-10-12 00:44:05 |  2018-2019瀬戸内逍遥
女木島の作品鑑賞二つ目は「女根/めこん」。
休校中の女木小学校の校舎と中庭に作品がある。



こんなサイケな色を塗っちゃって、休校中ってことは将来また学校として使われるかもしれないってことで、こんなところで勉強するのだろうか。
それもまた面白いかもと思うが、多分元に戻されちゃうんだろな。



女体に見える木のオブジェ。
かと思いきや、この木まだ生きてるそうで、横から出ている枝は5年前に設置されてから随分と伸びたそうである。



日本のどこだかの海岸に流れ着いたアメリカの企業のブイを譲り受けて、中にヤシの木を植えたもの。
窓口の係りの方がいろいろと説明してくださるのだが、細かなところは忘れてしまった。



設置当初の写真を見ると、ブイはつるんとして綺麗だが、今は植物に覆われていた。
そのうちもっと上まで伸びて、緑で覆い尽くされるのだろう。


いつもの、動機、覚書から

2018-10-09 21:27:39 |  2018-2019瀬戸内逍遥
来年は2019年だ。
3年に一度の瀬戸内国際芸術祭の開催年である。
前回は東京転勤中で、鑑賞に行くにはそれなりの覚悟が必要で行けなかったのだが、大阪からなら気軽に行ける距離だ。
ふむ、開催まで待つ必要もないし。
過去の作品でまだ見ていないものを先に見ておくのも良いではないか。
最近近場の旅先を見つけるのにネタがなくなってきたところだ。
ちょろちょろと島を巡るのも楽しかろう。
機会を見つけて訪島することにした。



最初に訪れる先に選んだのは女木島(めぎじま)。
2010年の第一回開催時に訪れた島だ。
第二、第三回目開催時に追加された作品で、観てない奴を鑑賞しよう。
対象は5作品あったが、内ひとつは現在未公開、もうひとつはちょいと離れたところにあるので今回は対象外とした。
まあ仕方ない。
他の3作品を歩いて観て回った。



前泊した高松から朝一番のフェリーに乗ったので、3作品の内2作品の開館時間まで時間がありすぎ、屋外展示でいつでも見れる残り1作品の「段々の風」をまず観に行った。
昔、山の斜面に作られた段々畑跡に陶器の焼物のオブジェが展示してあった。
おー、いい景色。
海の向こうに高松の街が見えた。
作品解説はHPにおまかせ。
https://setouchi-artfest.jp/artworks-artists/artworks/megijima/34.html