先週末の日曜日、伊丹にある小西酒造で「白雪蔵まつり」をやるとの情報を仕入れ、行ってきた。
会場はJR伊丹駅と阪急伊丹駅を結ぶ商店街の一角で、JR伊丹駅から歩いて5分ほど。
とてもたくさんのお客さんが集まっていた。
振る舞い酒を飲ませてくれるとあった13時前に行ったのだが、長蛇の列ができていたのであっさり諦め、まずは会場をぶらぶらして様子を伺う。
有料で日本酒やワインが試飲できたり、たこ焼きなどの屋台があったり、奈良漬を売ってたり、賑やかである。
道端には早くも出来上がった人たちが、グループで、二人連れで、一人呑みで座り込み、酔っ払って楽しげだ。
細い道路を渡ると広場があり、こちらにも屋台が出て、皆で食べて飲んでしている。
ずいぶん大規模だなあと驚いたが、こちらは少し雰囲気が違う。
奥の方でスピーカーから生歌が聞こえるので行って見ると、簡易の舞台があって若い女の子が歌っていた。
背後に「いたみ冬の元気まつり」と横断幕があり、町のお祭りも一緒に開催していたのだった。
ではお酒をいただこうか。
とその前に何か食べねば、空きっ腹に日本酒を入れたらすぐに酔っ払う。
食べながら飲むのもいいが、用意されたテーブルはいっぱいだし、一人だと手が塞がって写真が撮れない。
まずは腹に溜まるものを食べて、その後飲むことにしよう。
道路を渡り戻ったところの小さな広場で売ってたカレーが良さそう。
ココナッツチキンカレーを食べることにした。
並ばずに買えてラッキー。
その広場の横にあるカフェの出店のようで、まろやかな辛さがなかなかに美味しかった。
さてでは日本酒の試飲を。
代表銘柄らしい白雪という純米酒を燗でいただいた。
小さなプラカップに50mlほどで100円。
好きな頃合いのぬる燗で、程よい甘さとかすかな酸味が舌に優しい、豊醇系のお酒だった。
ちびちびと味わいながら再び二つのお祭りの喧騒の中を歩いてまわる。
たった50mlなのに飲み終えたら気持ちよく酔ってきた。
さて次はビールだ。
小西酒造はベルギービールの輸入もやっていて、その試飲もやっていた。
でもビールを持ってる人のプラカップは試飲という大きさではない。
こちらは一杯300円だが、あの量ならとてもお得だ。
三種類から選べるが、そのうちのひとつは早くも売り切れ。
うーむ、そうなるわな。
アルコール度数の高い方にした。
苦いのかと思ったが、クリーミーでとてもまろやかな口当たり。
アテになにか食べ物を買おうとまた両会場をウロウロしたが、売り切れて店じまいするテントが多く出てきた。
大盛況だからなあ。
食べるのは諦めて、再び試飲に目標変更。
今度はひやしぼりの三種飲み比べを選択。
吟醸と大吟醸と純米吟醸の三杯を300円で。
うーん、香りと甘さに違いがあるが、とっても僅かな差。
比較はどうでもよくなって、ただ美味しく味わった。
そろそろお帰りの時間が来たので、お土産に何か買って帰ろうと酒蔵常設の店舗で物色。
最初に飲んだ白雪の純米酒が美味しかったので、その四合瓶を探したのだが一升瓶しかない。
他のお客さんも帰りがけに何か買おうと集まってきていてレジに列ができ、並んでまで買う気が失せた。
重いけど先にお土産を買って試飲に回るか、もっと早く来て早く帰ることを考えた方が良さそうだ。
同じ通りにもう一軒、伊丹老松酒造という酒屋も店を構えていたので、そちらを覗いてみることに。
こちらの列はそれほど長くない。
しかも定価の2割引きくらいで売ってたので、うすにごりの四合瓶を買うことにした。
にごり酒は甘すぎて苦手なのだが、少し辛口ということなのでちょっと冒険。
試飲したかったが、にごりとうすにごりは試飲分が無くなったようで終了していた。
きっとおいしいからよく出たんだろうと思うことにした。
帰りは阪急で帰ろうと「いたみ冬の元気まつり」の会場を横断していくと、舞台が撤収中だった。
こちらもお客さんがいっぱい来ていたし、伊丹市はいい場所に広場を持ってる。
阪急伊丹駅までも5分くらいだし、安心して飲みに来れるところだ。
来年も開催日を見逃さなければ、また来たいものである。