風の記憶

≪記憶の葉っぱをそよがせる、風の言葉を見つけたい……小さな試みのブログです≫

九月のアサガオ

2020年09月03日 | 「新エッセイ集2020」

 

9月になって、アサガオの開花の数が急に多くなった。
まだまだ暑さが厳しい中で、アサガオも頑張っているのだろうか。猛暑に耐えてきたエネルギーを、一気に吐き出しているようでもある。そのエネルギーを毎朝すこしだけもらっている。
花柄はすっかり小さくなった。小さいけれど数で頑張っているといったところか。

アサガオの花の命は短い。
午後には萎んでしまうので、摘み取りながら試しに数えてみたら、きのうは143個もあった。
今年のアサガオは伸び放題にしていたので、それが良かったのか。それとも誰かが送ってくれた念が届いているのだろうか。その念はぼくにはなかなか届かないけれど、アサガオだけに届くものがあるようだ。と、これはアサガオの妄想。

もともとは小学生だった孫娘からもらった、小さな双葉のアサガオだった。そのタネを引き継いで、もうどのくらいになるだろうか。彼女もいまは大学生になっている。
ことしも満開だよ、とラインで写真を送ったら、お~きれい!と、楽しいスタンプが送られてきた。
コロナ禍でなかなか会う機会もないが、リモート授業の合間には街に出て、けっこう奔放に若さを楽しんでいるようだ。

コロナを恐れるぼくは、マスクをして近くのクリニックに健康診断の結果を聞きに行く。数値でみるかぎり、どうやら健康状態は保たれているようだ。
アサガオのように、まいにち花を咲かせるほどの元気はないけれど。

 

「新エッセイ集」製本中!

 

 

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