梅雨のしとしと雨かと思えば、澄みきった青空のときもある。空の景色もあわただしく変貌する。
ふと立ち止まると、はや6月も終わろうとしていた。
今年のはじめに取り掛かったものが、仕上がらずに残されてしまっている。
マスクだ、手洗いだ、うがいだ、三密だと、そんな日常に追われていたのだろうか。いや、そうでもなかった。けれども、いつもとは違う浮わついた生活感があり、なんとなく落ち着かなかったのも事実だ。
そうして今年も半分が終わった。
ブログの記事を整理して文集を発刊する。
今回は3年目で3冊目になる。その作業を、ぼちぼち再起動しなければならない、などと今頃になって焦り始めている。焦ったからといって気持ちだけでどうなるものでもない。まずは集中しなければならない。
一方で、単なる自己満足の本づくりにすぎないという、後ろ向きな気分も強くて、いっこうに熱が入らない。
今回は少部数だけ本にして、おとなしく本棚に並べておこうかとも思っている。誰にも迷惑をかけず自分だけで満足すればいいのだ。
ステイホーム、すっかり自閉症ぎみになっている。
コロナとマスクのせいかもしれない。だから、特別定額給付金で本を作ることにする。それで憂さ晴らしができるかもしれない。
いまのところ、いつ入金されるかどうかもわからないが、ぼくの本づくりも秋までには無理だろう。こんなふたつのことが釣り合うのかどうか、物事のバランスまで狂ってしまったのかな。
いまは本づくりよりも美味しいものを食べたい。
美しいものを見たい。すてきな話を聞きたい。おいしい空気をいっぱい吸いたい。