熊澤良尊の将棋駒三昧

只今、生涯2冊目の本「駒と歩む」。配本中。
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台風一過

2013-10-10 05:42:04 | 写真
10月10日(木)、晴れ。

二つの映像は、台風一過の昨日の夕暮れ北の空。
いちめんの村雲。
まだ影響は残っていました。


西陽に照らされて、光と影のコントラスト。


そして西の空。


この辺りは昼前に大雨警報は出たものの、大した風も吹かず、平穏無事でありました。

ーーーー
「駒にはどんな油が良いですか」。
これは先日いただいたコメントでの問いかけ。
その返事を忘れておりました。

小生の場合、油を付けるのを控えた方が良いと言う意見です。
理由は、油の付け過ぎが折角の駒をダメにするということ。
時折、駒の鑑定会などでそのような駒を時々拝見することがあります。
つまり「天ぷらのような駒」ですね。
そんなとき、声には出しませんが「アーあ」と思うのです。

指先の自然な油で、ゆっくり飴色にすることが、一番良いと思います。
指先で触ることで、自然に指先の脂分がゆっくりと駒に移る。
これを何回も重ねることで、だんだん飴色になる。
例えばこの間、札幌のKさんが「獅子(師子)」を何回も何回も操作練習をした映像がありましたね。
新しい中将棋の駒なのですが、他と比べて「獅子」だけ見事に深い色合いになっていました。
要は、指先で駒を可愛がってやることでしょう。

普通は、日ごろ度重ねて使用することで、だんだん深い色になってゆく。
それを待ち切れずに油を付けて、一気に飴色にしようとすると、いろいろ問題を生じます。
但し、使い始めの時に、一度油布で拭いておくことで、汚れがつきにくい効果はあります。
そして、色合いが進むという効果もありますが、これは1回だけにしておきます。
肝要なことは、油を付け過ぎないことなので、最後に何もつけていない布で、余分な油を拭き取ります。
つまり、空拭きですね。

ところで、質問の本題は、油は何が良いかと言うことでした。
「べたべたする油」、「匂いの強い油」は避けること。
胡桃油はほとんど市販していないので堅い殻を潰して絞り出して使うのですが、お勧めはしません。
ベタベタ油だからです。

ツバキ油もお勧めはしませんね。
ピュアーな大島椿でも、匂いが強い。
櫛には良くても、駒にはチョッと・・。
ツバキ油のチョッと癖のある匂いの駒になってしまいます。

と言うことで、お勧めは香料無添加のピュアーなオリーブ油。
食用ではなく、赤ちゃん用の香料など混じり気の無いピュアーなものを薬局で求めます。
色は、無色に近い。
小さな瓶入りなら、300円ほどで買えます。
これを布切れに数滴垂らして良く揉んで、それで一枚づつ駒を指先で拭く。

念を押しておきますが、油のドブ漬けは厳禁。
ところが、これをやってしまう人が案外多い。
やってしまうと、折角の駒が「天ぷら駒」になってしまいます。
「フライ駒」かどうかは、見ればすぐに分かります。

と言うことで結論は、駒は使いながら指先の自然油で良い駒に育ててるのが一番。
そのように思います。
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