熊澤良尊の将棋駒三昧

生涯2冊目の本「駒と歩む」。ペンクラブ大賞受賞。
送料込み5000円。
残部僅少ながら、注文受付中。

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作品 文章 写真 販売品

駒の型紙

2013-10-03 05:11:49 | 写真
10月3日(木)、晴れ。

秋到来なれど、空は未だ夏。
今朝もそんな感じではあります。

ーーーー
映像は、「八十二才」水無瀬駒の型紙。
小生にとっては貴重な資料の一つ。
それぞれの大きさ・厚み・角度を写し取った資料です。

およそ35年前のこと、水無瀬神宮でのお話。
2回目だったか3回目だったか、「八十二才」の駒を写真撮影した時でした。
「いずれはこれとそっくりなものを作ってみたい」と。

しかし、文字は写真で写せても、駒の大きさを正しく記録することは不可能。
ではどうすれば良いか。
今なら、電子コピー機でコピーすれば良いのでしょうが、それが無い頃でした。
ピピッとひらめいて、宮司(先代)さんに何枚かの便箋を所望。

それを手のひらで握るように駒の角を押し当てる。
これで、それぞれの面の形を写し取ることが出来ます。
結果が、この2枚。
鉛筆の線は、あとからの書き入れです。

ところで、盛上げなら字母紙通り彫って漆で埋めて盛り上げれば済むのですが、それではあまり意味が無い。
400年前の駒の写しは、400年前の作り方で再現する所に意味があると言う考えです。
肉筆で優雅な400年前の文字を臨書で作る。
最初からそう決めておりました。

しかしその技量は全く有りません。
よって、型紙はファイルの中でズーッと眠ったまま30年近くが経過。
ようやく陽の目を見たのは、今から5~6年前のこと。
多少の自信を自覚することが、やっと出来るようになった時でした。




コメント (3)
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駒の写真集

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