10月28日(金)、晴れ。
旧暦でも10月にはいった昨日は、まさに「小春日和」。
今日も全国的に良い天気のようです。
駒づくりは、一日おいて2度目の漆を入れ込みました。
その様子です。
もう1組の方もここまでは同様の進行ですが、チョッと変った仕上げで頼まれており、ここで工程を変えました。
その様子は、出来上がるまでのお楽しみ。
ーーーー
京都新聞。
先日、島本町にお渡しした「中将棋大盤と駒」のことが今日の朝刊に掲載されている模様。
昨日の夕方、電話取材があって、質問に答えておきました。
10日の水無瀬神宮での公開対局も、紹介するとのことでした。
そもそも島本町は大阪府(摂津)なのですが、すぐ北の大山崎町は京都府(山城)。
つまり、府境の町なのですが、電話番号も「075」で始まる地域で、歴史的にも経済的にも京都の一部見たいなところがありますね。
と言うことで、郷土の話題として取り上げられたようです。
記事は、後刻、アップさせていただこうと思います。
ーーーー
夜、例によって目を覚ますと、テレビから漆の里「浄法寺」の名前。
これはと思って眼を凝らすと、「漆掻き」の映像でした。
つい先ほど始まったようで、春は種を撒いて苗に育てる農家。
そして、今年(平成10年の映像)の漆掻きに先だって新しい道具と作業着で、神様に手を合わす漆掻き職人の姿。
こうやって、浄法寺の漆掻きを始めるベテランKさん。
今年で54年。父親も漆掻きだったそうです。
道具は、漆鉈と漆鉋。それに漆桶。
漆鉈で幹を均し、漆鉋で幹をすうーっと掻く。
さすが、淀みの手の動き。
幹を掻いた溝(瑕)からは、乳のような漆液が滲み出す。
それを掻き取るという動作の繰り返し。
漆の木は400本。
1年で一本の漆の木から採れるのは、コップ1杯の量。
春に始まった漆掻きは、10月半ばまで。
夏は最盛期。
この時期の漆は「盛り漆」と呼んで、質量ともに一番。
最盛期は200人ほどだった漆掻き職人は、今は28人。
最年長は80何歳とか。
その大ベテランに教えを受けている輪島からやってきた若い見習い職人も。
漆液が浸み出すのは、表皮から1センチ程度。
それより深く掻くと、木を傷める。
若い職人は意気軒昂ながら、力が入りすぎ。
どことなくぎこちなさが映像を見ていても分かる。
だれでもこうやって一人前になるのでしょう。
秋に浄法寺中の漆が集められて、輪島やその他の消費地へ。
Kさんが1年で掻き取ったのは90キロだそうだ。
この年は、日光東照宮の修復があった。
浄法寺の漆の多くが東照宮に集められた。
以前の修復では、浄法寺の日本産のほかに、中国産が使われた。
安いからであろう。
しかし今度は、中国産は使わないという。
理由は、質に大きな差があったから。
中国産漆で塗られた門は、10年で赤い漆がはげてしまって無残な姿。
一方、50年前に塗り替えた門の日本産漆は、全く健全。
塗師曰く「違いは2~3年では分からなかった。成分はそう違はなくても中国産は、日本の気候風土には合わない」とのこと。
小生も、その映像の違いに驚いた次第。
テレビ映像は、1時間半。
3時過ぎの終了時間まで、ズーット見てしまいました。
漆のことを知る良い番組でありました。
ただ、終わりかけにアナウンサーが、映像に出てきた「輪島」のことを「金沢」と言っていたのは、チョッと艶消しではありました。
旧暦でも10月にはいった昨日は、まさに「小春日和」。
今日も全国的に良い天気のようです。
駒づくりは、一日おいて2度目の漆を入れ込みました。
その様子です。
もう1組の方もここまでは同様の進行ですが、チョッと変った仕上げで頼まれており、ここで工程を変えました。
その様子は、出来上がるまでのお楽しみ。
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京都新聞。
先日、島本町にお渡しした「中将棋大盤と駒」のことが今日の朝刊に掲載されている模様。
昨日の夕方、電話取材があって、質問に答えておきました。
10日の水無瀬神宮での公開対局も、紹介するとのことでした。
そもそも島本町は大阪府(摂津)なのですが、すぐ北の大山崎町は京都府(山城)。
つまり、府境の町なのですが、電話番号も「075」で始まる地域で、歴史的にも経済的にも京都の一部見たいなところがありますね。
と言うことで、郷土の話題として取り上げられたようです。
記事は、後刻、アップさせていただこうと思います。
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夜、例によって目を覚ますと、テレビから漆の里「浄法寺」の名前。
これはと思って眼を凝らすと、「漆掻き」の映像でした。
つい先ほど始まったようで、春は種を撒いて苗に育てる農家。
そして、今年(平成10年の映像)の漆掻きに先だって新しい道具と作業着で、神様に手を合わす漆掻き職人の姿。
こうやって、浄法寺の漆掻きを始めるベテランKさん。
今年で54年。父親も漆掻きだったそうです。
道具は、漆鉈と漆鉋。それに漆桶。
漆鉈で幹を均し、漆鉋で幹をすうーっと掻く。
さすが、淀みの手の動き。
幹を掻いた溝(瑕)からは、乳のような漆液が滲み出す。
それを掻き取るという動作の繰り返し。
漆の木は400本。
1年で一本の漆の木から採れるのは、コップ1杯の量。
春に始まった漆掻きは、10月半ばまで。
夏は最盛期。
この時期の漆は「盛り漆」と呼んで、質量ともに一番。
最盛期は200人ほどだった漆掻き職人は、今は28人。
最年長は80何歳とか。
その大ベテランに教えを受けている輪島からやってきた若い見習い職人も。
漆液が浸み出すのは、表皮から1センチ程度。
それより深く掻くと、木を傷める。
若い職人は意気軒昂ながら、力が入りすぎ。
どことなくぎこちなさが映像を見ていても分かる。
だれでもこうやって一人前になるのでしょう。
秋に浄法寺中の漆が集められて、輪島やその他の消費地へ。
Kさんが1年で掻き取ったのは90キロだそうだ。
この年は、日光東照宮の修復があった。
浄法寺の漆の多くが東照宮に集められた。
以前の修復では、浄法寺の日本産のほかに、中国産が使われた。
安いからであろう。
しかし今度は、中国産は使わないという。
理由は、質に大きな差があったから。
中国産漆で塗られた門は、10年で赤い漆がはげてしまって無残な姿。
一方、50年前に塗り替えた門の日本産漆は、全く健全。
塗師曰く「違いは2~3年では分からなかった。成分はそう違はなくても中国産は、日本の気候風土には合わない」とのこと。
小生も、その映像の違いに驚いた次第。
テレビ映像は、1時間半。
3時過ぎの終了時間まで、ズーット見てしまいました。
漆のことを知る良い番組でありました。
ただ、終わりかけにアナウンサーが、映像に出てきた「輪島」のことを「金沢」と言っていたのは、チョッと艶消しではありました。
駒の写真集
リンク先はこちら」
http://blog.goo.ne.jp/photo/11726