2013-0513-man0976
万葉短歌0976 難波潟0883
難波潟 潮干のなごり よく見てむ
家にある妹が 待ち問はむため 神社忌寸老麻呂
0883 万葉短歌0976 ShuC389 2013-0513-man0976
□なにはがた しほひのなごり よくみてむ
いへにあるいもが まちとはむため
○神社忌寸老麻呂(かむこそのいみき おゆまろ)=未詳。「<忌寸>は渡来系人に与えた姓(かばね)。<神社>については、カミコソ・ミワモリ・モリなどの訓もある。カムコソも含めて、すべて確かでない。」 『万葉集事典』では、見出し「神社忌寸老麿(かみこそのいみき おゆまろ)」、記事「京大本朱筆にミワモリノイミキ。天平五(733)草香山を越える。(…)」 神社老麻呂。
【編者注】題詞読下しは、「五年癸酉[天平五年(733)]に、草香山(くさかやま)[生駒山西]を越ゆる時に、神社忌寸老麻呂が作る歌二首」。その第一首。
【訓注】難波潟(なにはがた=難波方)。なごり(奈凝)。よく(委曲)。妹(いも)。ため(多米)。