万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌3557 悩ましけ3302

2020年04月12日 | 万葉短歌

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万葉短歌3557 悩ましけ3302

悩ましけ 人妻かもよ 漕ぐ舟の
忘れはせなな いや思ひ増すに  ○

3302     万葉短歌3557 ShuG568 2020-0412-man3557

□なやましけ ひとづまかもよ こぐふねの
  わすれはせなな いやもひますに
〇=出典未詳。
【編者注】相聞(3455-3566、112首)の第103首。男。
【訓注】悩ましけ(なやましけ=奈夜麻思家)[「<悩ましき>の東国形」]。人妻かもよ(ひとづまかもよ=比登都麻可母与)[3430許求良米可母与(こぐらめかもよ)]。忘れはせなな(わすれはせなな=和須礼波勢奈那)[「3487の<なな>と同じく<なへ>の訛りか。3408・3436の<なな>とは別の語と思われる〔各注参照〕」]。思ひ(もひ=母比)。