ポジャギアートYangja-pang

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兒嶋画廊へ

2015-07-21 10:27:00 | ポジャギ2015
「丘の上APT 兒嶋画廊」で開催中の「古ポジャギを囲む展覧会」で、
ぱくきょんみさんの講演会「五正色の世界」に参加してきました。

JR国分寺駅から徒歩10分の、文字通り丘の上。暑かった~(+o+)




お話してくださる、ぱくきょんみさんの後ろにも、大きなモシのポジャギ。

ご存じのとおり、「五正色」(五方色という場合、方向性の意味合いが強くなるそう)は
古代中国の陰陽五行思想に発する東西南北中央という世界のあり方を示す色ですが
その色のパワーを借りた衣によって邪を封じるという考え方が最も端的に表れているのが
子どものお祝いに着せられる「セットン」です。
赤白青黒黄の五色に代わって、黒を緑と粉紅色(ピンク)にするのが一般的なのだとか。

満一歳のお祝いに着せる子どもの衣装(なんと、あの韓尚沫先生の製作!)をはじめ
ばくさんご自身が身に着けられたもの、ご家族のもの、お友達が舞踊に使われたもの、
さらには、ポジャギやノリゲのコレクションなど、
たくさんの美しいものを見せていただきましたが
その中で印象に残ったものをいくつかご紹介します。
※写真撮影はOKでしたが、公開のブログ掲載となるとまた話は別なので、
 ちょっとだけね(^_^;)



名匠・李利子さんによる素晴らしい刺繍のチマチョゴリ。
ぱくきょんみさんのお母さまがオーダーされたものだそうですが
表も裏も厚手のノバン!金の刺繍がまた素晴らしい(@_@)
ケッキチョゴリであろうか…と、前の人の頭越しに目を凝らして見てみましたが
チマは、しっかりケッキで繋いであった……ように見えました。



ぱくきょんみさんの著書『いつも鳥が飛んでいる』の表紙にも使われたポジャギ。
緑とチンダルレ(ツツジ)のピンクに、なんと友禅の布が使われています。
その模様が鳥(藪に雀かな…?)なのですね。
実は、和服地が使われたポジャギは、ソウルでも何度か見かけています。
制作者にはさまざまに複雑な思いもあったと思われますが
時代を超えてこのように美しいものに昇華しているものを目にすると
大昔、何かの本で読んだ「良い恨(ハン)と悪い恨」というエッセイを思い出します。
私も良い恨(ハン)があふれるようなポジャギを作りたいと
常日頃願ってはいるのですが、それがなかなか……(*_*)

ぱくきょんみさんのコレクションの中には、金賢姫さんのポジャギもありました。



なんともいえぬ色合いのピンク、紺、グレー、緑の組み合わせ
そして、この縫い目!
裏も薄いピンクの桃榴緞です。手に取って見れるなんて……ああ眼福(*^_^*)
これぞ、「良い恨」の結晶ですね。

講演では、歴史と色彩についての興味深いお話もありましたが
展示品も含めて素晴らしいポジャギに酔っぱらっていたせいか、
用意していただいた資料のコピーを会場に置き忘れてしまいました。
あ~、なんとソコツな私(>_<)
そのよ~なわけで、説明も中途半端で、申し訳ありません。


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4 コメント

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Unknown (shi-mo)
2015-07-21 13:26:34
図書館で「いつも鳥が飛んでいる」を借りて読んでいるところで、表紙のポジャギの全体がわかって嬉しいです(^-^)
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Unknown (yangja)
2015-07-21 16:58:30
グッドタイミングでしたね(^.^)
私も実物を拝見できてラッキーでした。
シンプルなムジゲポですが、
とても力強いオーラがありましたよ。
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Unknown (shiva)
2015-07-22 01:54:19
子どもの百日目の祝服はセクトンじゃなくて、白ですよ~。生まれて21日目と百日目のお祝いは白の衣を着て、トルチャンチという1歳のお誕生祝いで初めて色物を着るのだそうです。
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Unknown (yangja)
2015-07-22 02:12:27
ああ、そうか。資料を置いてきちゃったもので。
訂正しておきます^^;
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