ポジャギアートYangja-pang

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苦節〇年

2013-11-22 11:02:00 | ポジャギ2013
1999年11月1日1刷と記されたこの本。
これで初めてポジャギの作り方を知ったという方も多いと思います。
私もその1人。もう少し前の「銀花」誌などで作品の美しさは知っていても
その作り方についてはほとんど何も分かりませんでした。



しか~し! 掲載作品のあまりにも緊張感に満ちた素晴らしさに対して
その説明たるや、ほとんどお話しにならないほど適当で素っ気なく
おまけに歴然とした記載ミスも多くて(再版では訂正されているのでしょうか?)
これだけを見て作る…というのは、
少なくとも私にとってかなりハードルの高いことでした。
おそらく、編集者もライターもポジャギなんぞ作ったことなかったでしょうから
無理もない、と言えば言えるのですが……

なにしろ、ページめくって最初の作品がケッキのムジゲですからね。
これを巻頭に持ってきてしまうあたり、
ノウハウより、まずは目で味わえ…という編集者の意図が窺えようというもの。
(実際のところは分かりませんけどね)
で、これを作ってみようと思うまでに、
10年以上の月日が経ってしまったというわけです。私の場合(^_^;)



苦節14年!?
玉虫色のノバンでケッキのムジゲ。
さあ、どうなるか(@_@)



まだポジャギを作り始めて間もない頃のお話

2002年のキルトフェスティバル(東京ドーム)で、
掲載作品のいくつかを実際に拝見できた時は、本当に感激しました。
そこで同年6月、名古屋で開催された作品展にも飛んでいき
初めてご本人にお目にかかることができました。
ところが……
通訳さんが「なんでも質問していいですよ」と言ってくださったので
これ幸いとばかりに、本では分からなかった疑問点をいくつか挙げてみたところ
硬い表情で、お答えも実に非情というか非常に素っ気なく、
通訳さんも困ったような顔をしておられました。

その当時はまだ韓国の布地に関する知識も乏しかったので
「和服の布地で作ってもいいのですか?」とお聞きしたところ
これまたニベもなく
「アニョッ!(No!)」と言い放って、ぷいっと向こうを向かれてしまったことが
とても衝撃的でした。

今となってみれば、もちろんそのお気持ちもよ~く分かります。
その場で教えられることと、教えられないことの区別もつかず
さぞかし無礼なヤツと思われたのでしょう、たぶん。
でも、私のほうもかなりショックでした。
鼻先でドアをぴしゃっと閉められたような気分でしたよ。
その後、機会はいくらでもあったにもかかわらず、
教えを乞う気持ちになれなかったのは、この体験があったからでしょう。
作家としては限りなく尊敬していますけどね。
でも逆にそのような経験があったればこそ
自力で高い山を登ってやろうという意識が芽生えたのではないかと思います。
今では、あの、あまりハッピーとは言えなかった出会いに感謝しています。
人生、何が幸いするか(?)分かりませんよ。ホントに(^_^;)