ポジャギアートYangja-pang

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神の手(追記あり)

2010-01-17 09:44:00 | ポジャギ2010
★追記★
金海子さんのHPはこちら
韓国語ですが、美しい作品写真もたくさん掲載されています。
ヌビの形もよくわかりますので、ご覧になってください。


この「手」にまたお目にかかりたくて
東京国際キルトフェスティバルに行ってきました。



ヌビの韓国人間国宝・金海子さん。
数年前にちょこっとだけワークショップに参加させていただき
「私メにヌビは無理っ!」と観念したものの
ず~っと憧れ続けていた方です。



韓国の工房では固い木の台を使用し、立ったままで作業をされますが
デモンストレーションでは急遽アイロン台を代用。
布の下に下敷きのようなものを置き、
針が当たる音とリズムを一定にして縫い進めていきます。
(布は台に固定してあります)

この方のヌビは、既に修業を超えて「修行」の領域です。
観想修道会のシスターが作業をされている時と
まったく同じ雰囲気をお持ちの方なんですね。
あのような混雑の中でも、金海子さんの周囲には
穏やで静謐な時間が流れているようです。
(そのよ~なわけで、トークショーはちょっとばかり
司会者のノリと噛み合っていないようでした(^_^;)



ブースにはたくさんの作品が展示されていますが、
金海子さんのヌビは、あまりに細かいので(畝も3mmから)
写真もうまく撮れません。
会期はまだ続きますので可能な方はぜひ足を運び、
実際にご覧になってください。

さて、例によって会場にはものすごい数の作品が展示されています。
ポジャギも少しずつ存在感を増していて、
大きな賞を受賞された方もあり、嬉しい限り。
たくさんの作品から多くの刺激を頂きました。
その中からほんの一部を……

縦横2mもの大作が並ぶ中で、小ぶりながらもピリッと辛い
ミョンジュのポジャギ。韓国の方の作品です。



ポジャギのボーダーに何気にあしらわれた
刺子のような刺繍。もちろん本体も素敵なのですが
なんたって、この部分がすごいっ!



こちらはキルト。細長~いハギレを繋いだものだと思いますが
ポジャギにも通じるデザインですよね。



実は私、和のキルトがちょっと苦手なのですが、
こちらの作品にはとても惹かれました。
ドンザのような迫力のある素材感が魅力的です。



まだまだ、写真はたくさんありますが
今日のところはこのへんで……

トゥルマギ(コートのようなもの。もちろんヌビです)姿を
撮らせてくださ~い!とお願いしたら、
快くカメラの前に立ってくださったのですが、
そこになぜか、見知らぬアジュマがす~っと近寄り
腕をガシっと取って、にっこり満面の笑み!
金海子さんもちょっと当惑の表情ですね。
すみません、カットさせていただきました(^_^;)