ポジャギアートYangja-pang

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

不羈自由

2008-02-24 15:37:57 | ポジャギ2008

↑は金賢姫さんのポジャギ展図録です(左が表紙、右が裏表紙)

一夜明けて、ようやく少しアタマが冷えてまいりました。
ノックアウトパンチの衝撃が退いたと思ったら
ボディブローがじょじょに効いてきた…という感じではありますが。

今回の作品展は、金賢姫さんの過去から現在にかけてを
絶妙なバランスで展開させたものでした。
「布と繍──ハギレの記憶と時間」というタイトルにもあるように
テーマは過去から未来へと流れる「時間」であり、
すべての作品はその「記憶」として位置づけられています。

2年前、大病から復活された頃のポジャギと刺繍を拝見したとき、
最も驚いたのは、「色彩」の激しさでした。
しかし今回は、その激しさの中に、
濃密なメッセージ、あるいは物語を感じ取れたような気がします。
不遜を承知で敢えて言わせていただけば、
2年前の激しさは、
より高く飛び上がるための原点回帰ではなかったか。
それがあったからこそ過去のあらゆる制約から脱皮して、
不羈自由の境地を得られた(あるいは得つつある)のではないか──
この先、金賢姫という希代のアーティストが無限に変化していくことを
今回の作品展ははっきりと示していたと思います。
例によって手前勝手な印象ですが。

もっとも、新しい作品ばかりで構成されていたら
このような思いには至らなかったかもしれません。
その意味で、POSCO美術館のキュレーターのセレクトは
実に心憎いと言えます。
写真でご紹介できないのが残念。
いくら言葉を連ねても、百聞は一見にしかずですから。

無理と不義理を重ねてのソウル行きでしたが、
見るべきもの、見なければいけないものを
しっかりと捉えることのできた幸福に
今は心から感謝しています。
(ちっとばかり脚が痛くてもね(~_~;)

気韻生動

2008-02-24 01:02:12 | ポジャギ2008
ソウルのPOSCO美術館で開催されている
金賢姫さんの作品展を拝見してきました。



この上なく美しく、強靭で、静謐で
かつ凄まじい気迫を秘めた作品たち。
そのパワーを全身で受け止めることのできた
貴重な2日間でした。

今はまだ昂揚状態が治まらず
言葉が限りなく過激になってしまいそうなので
もう少しアタマを落ち着かせてから、
改めてご報告させていただきます。