一昨日、農薬を使わない防蟻剤のことを書きました。
今日は、セルローズファイバーという断熱材のことを書きます。
セルローズファイバーは新聞古紙を原料としたものです。
見た目は、紙をポケットに入れたまま洗濯しちゃって
ポケットの隅っこに溜まった紙くずみたいな…
ちょっと表現がきれいじゃないね
言い方替えて…新聞紙をとても細かく粉砕したものです←コレです。
新聞紙なので、湿気を吸ったり吐いたりしてくれます。
だから何?と思われるかな?
注意しなければいけないのは結露なんです。
室内と室外で温度差が大きいと、結露します。
コップに冷たい飲み物を入れておくと、そのうちコップが汗をかいてきたように
濡れて水滴がつきますね。
見える部分では何も変わった様子はなくても
壁の中で同じようなことが起こったら…
見えないから知りようがないので怖いことです
湿気で腐り始めるだけでなく、梅雨の時期に嫌な思いをする
あのカビやダニの元にもなります。
湿気を吸ったり吐いたりと調節してくれるので、セルローズファイバーは
結露の点は◎ですよ。
新聞紙じゃ燃えちゃうんじゃないの?と心配される方もいるのでは?
そりゃもちろん、普通に新聞紙は燃えるものなのですが、
セルローズファイバーには「ホウ酸」という物質が加えられています。
これにより、ただ表面が焦げるだけで燃え広がることはありません。
そしてこのホウ酸は、ゴキブリ退治のホウ酸だんごで知られているように
防虫効果もあります。
ダニはもちろん、家の大敵、シロアリも寄せ付けません。
私はゴキブリがとても嫌いなので(ここに「ゴキブリ」という字を書くのも
ちょっといやだ)その点は素晴らしい断熱材だ!!
ホウ酸は目薬やコンタクトレンズの保存液に使われていて人間に害は
ありません。
哺乳類は過剰摂取しても腎臓の浄化作用で排泄されるので大丈夫なんです。
もうひとつ他にはない特徴として吸音性があります。
一本一本の繊維の中に空気の層があります。
それに加えて繊維同士が絡み合うのでそこにまた空気の層ができます。
例えば1階に寝室がある場合、寝静まると2階の人の足音とか気になりますね。
二世帯住宅では上下階に寝室があることが多いでしょう。
そういう時、1階と2階の間にセルローズファイバーを使うと効果的です。
音楽の趣味のある人も気兼ねしなくていいでしょう。
このように、セルローズファイバーという断熱材は長所がたくさんあります
もちろん短所もあります。そのひとつとしては値段が少々高いところです
現在進行中の新築工事現場では、構造見学会を予定しています。
言葉では伝えられるのですが、実際にその場へ身を置いてみることで
体感するのが一番だと思います。
頭で理解するより体で理解してみてほしいと思います。
建ててから長く住むこと、毎日住むことを考えると、ここはよ~く検討した方が
いいでしょう
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