A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

MONDAY NIGHT / THAD JONES & MEL LEWIS ORCHESTRA

2006-10-27 | MY FAVORITE ALBUM
Kellyさんに羨ましがられた、サドメルの「ピットイン」ライブというのは確か69年(?)、浪人時代だったと思う。
初めて来日したにも関わらず、コンサートのアレンジができておらず演奏する場所がなく、急遽何箇所かでの演奏がセットされた。そのひとつが、新宿「ピットイン」でのライブ。伊勢丹の裏にあった一番最初の店での演奏だった。コンボ編成でも手狭なスペースは、彼らが本拠地にしていた、New Yorkの”VILLAGE VANGUARD”と同じ雰囲気を東京でも味わせてくれた。

今のようにインターネットも無かった時代。何の予告もなく来日した情報もファンの大部分の人は知る術も無かったと思う。偶然にも、ちょうどその時渋谷の「YAMAHA」で無料のライブをやっていたのを訪れてその情報を知った。半信半疑で、その晩に「ピットイン」に駆けつけた記憶がある。

目の前に繰り広げられるビッグバンドの迫力に圧倒され、自由奔放な演奏に感嘆し、独特なノリのアンサンブルに驚愕し、不思議な感じのバラードプレーに引き込まれていった。ソロプレーがノリ出すと延々何コーラスも続き、あたかもジャムセッションの様相を呈するのは、ライブならではのプレーであったのだろうか。

JAZZを聞き始めて間もない時期の経験としては、一番のエポックメイキングな出来事であった。このライブを体験できたきっかけで、それ以降、JAZZへの興味の度合いやジャンルもセカンドステージに移っていった。

このアルバムは、VILLAGE VANGUARDでのライブの2作目。
一作目は有名だが、これも負けず劣らず素晴らしい。
サドジョーンズのオリジナルが大部分であるが、緩急織り交ぜて素晴らしいアレンジと演奏が続く。ソプラノリードのサックスセクションのソリ、バラードプレーのサドのフリューゲルホーンは大のお気に入りだ。
ハナのピアノで始まる、「THE SECOND RACE」も、バンド全体がいいノリをしているが、リチャードデイビスの特徴あるベースとメルルイスの必ずしもノリのよくないドラムのコンビネーションも特徴のひとつかもしれない。

Mornin' Reverend
Kids Are pretty People
St.Louis Blues
The Waltz You "Swang" For Me
Say It Softly
The Second Race

Jerome Richardson(as)
Jerry Dodgion(as)
Eddie Daniels(ts)
Seldon Powell(ts)
Pepper Adams(bs)
Thad Jones(flh)
Snooky Young(tp)
Jimmy Nottingham(tp)
Richard Williams(tp)
Danny Moore(tp)
Garnett Brown(tb)
Jimmy Cleveland(tb)
Jimmy Knepper(tb)
Cliff Heather(btb)
Roland Hanna(p)
Richard Davis(b)
Mel Lewis(ds).

Recorded live at “THE VILLAGE VANGIURD” New York,Oct.1968
コメント (3)
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