A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

Portrait of Cannonball / JULLAN ADDERLEY QUINTET

2006-10-24 | MY FAVORITE ALBUM
1958年、アルトの巨匠キャノンボールアダレイはマイルスのグループにいた。
ちょうど、彼が30歳の年。数年前から自己のハンドを編成して試行錯誤していた時だ。
そういえばあの有名な「枯葉」の入っているSOMETHIN’ ELSEもこの年の録音だった。

そのアダレイが、自己のリーダ作としてRiversideレーベルに吹き込んだ一作目がこのアルバム。このアルバムをスタートに、1964年にCapitalレーベルに移籍するまでの間、Riversideには沢山のアルバムを残している。彼にとっては、新たな自分の出発の記念となったアルバムかもしれない。

マイルスのグループの一員としてプレーすると、誰が一緒にやってもマイルスのトーンが前面に出てしまう。マイルスはその位影響力があるのだろう。今年はマイルス生誕80周年。伝説の人になりつつある。
ここではマイルスの元を離れて、思う存分アダレイ節を前面に出した演奏になっている。後の彼のファンキーなJAZZに向けてのスタートになるが、ここではまだまだストレートな演奏だ。

ピアノはビルエバンスが努める。マイルスで一緒にやっていた関係かもしれないが、特段プレーに違和感があるわけではない。後の彼らのプレーをイメージすると水と油のようであるが。
この頃は、後の巨匠たちが自分の今後の自己のプレーを模索しながら、色々なセッションで共演をしていたのかもしれない。この時期は新旧の代替わりだけではなく、新たなJAZZへの試みの萌芽の時代だったのだろう。

曲もアダレイのオリジナルあり、スタンダードあり、そしてマイルスの曲もありでバラエティーに富んでいるが、アダレイのオリジナルの軽快なA LITTLE TASTEが心地よい。

この録音が行われた7月、日本では平尾昌明の「星は何でも知っている」が発売され、テレビでは「月光仮面」をやっていた。

MINORITY
STRAIGHT LIFE
BLUE FUNK
A LITTLE TASTE
PEPLE WILL SAY WE’RE IN LOVE
NARDIS

JULLIAN “CANNONBALL” ADDERLEY (as)
BLUE MITCHELL (tp)
BILL EVANS (p)
SAM JONES (b)
PHILLY JOE JONES (ds)

Recorded in New York: July 1,1958
コメント
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