A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

THE GREAT WIDE WORLD OF QUINCY JONES LIVE

2006-07-26 | MY FAVORITE ALBUM
BIG BANDを聴く時は、曲の楽しさ、演奏の楽しさに加えてアレンジの楽しさがある。
JAZZは同じ編成でもバンドによってカラーが色濃く出る。ベイシーやエリントンのオーケストラがそうであるように。
このバンドカラーに合わせた編曲を提供するのがアレンジャーの腕の見せ所だ。
アレンジャーにとっては、自分の編曲を思い通りに演奏してくれる自分のバンドを持つことが夢かもしれない。

QUINCY JONESは、‘59年~’64年にかけて自分のバンドを持ってMercuryレーベルに何枚かのアルバムを残した。
スイング時代の伝統を残しつつも、ビバップにより花開いたモダンジャズを組み合わせた新しいビッグバンドの流れを感じさせる。
アレンジによるアンサンブルの妙に、モダンなソロが十二分に組み合わさっている。
大好きなTHAD JONES & MEL LEWIS JAZZ ORCHESTRAは、このQUINCYのコンセプトを引き継いで、更に進化させたオーケストラだと思う。

QUINCYのオーケストラは、普通レコーディングのための臨時編成がであったが、このアルバムは61年のヨーロッパ演奏の時のスイスでのライブ録音である。
それも、80年代になってから、倉庫のテープの中から発掘された演奏だ。
LIVE独特の乗りが演奏の途中で随所に感じられる。サド・メルのバンドもライブで一種独特の雰囲気を出すのと同じように。

・AIR MAIL SPECIAL
  サックスのソロとアンサンブルが秀逸
・BANJALUKA
  Phil Woodsのオリジナルで、Curtis Fullerのソロがフィーチャー
・BESS YOU IS MY WOMAN NOW
  Phil Woodsのバラードプレーとアレンジの絡みが何ともいえない
・SOLITUDE
  エリントンの曲を女性トロンボーン奏者のMelba Listonをフィーチャーして
・STOLEN MOMENT
  オリバーネルソンの「ブルースの真実」の録音から、数週間後にQUINCYの演奏  で。
  若き日のFreddie Hubbardのトランペットソロも聞ける。
・MOANIN’
  Art Blakeyの演奏で有名な曲を、ビッグバンドでやると・・

Tp) Benny Bailey,Freddy Hubbard,Rolf Ericson, Paul Cohen
Tb) Curtis Fuller, Melba Liston, Ake Persson, Mr. X???
As) Phil Woods,Joe Lopes
Ts) Eric Dixon, Budd Johnson
Bs) Sahib Shihab
Frh) Julius Watkins
p) Patti Bown
b) Buddy Cullet
ds) Stu Martin
arr&con) Quincy Jones

Recoreded Live in Concert at ZURICH,SWITZERLAND, March,10,1961
コメント (2)
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