A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

白樺の樹液

2006-05-15 | NATURE
高原の代名詞のひとつは「白樺」だと思う。山に入って鬱蒼とした針葉樹林を抜け、白樺林に入ると何となく「高原に来たな」という実感が沸く。ゴルフ場も白樺の木が多くなると、山岳コースではなく、高原コースという趣になるから不思議である。

5月に入ると高原にも遅い春が訪れ草木の芽吹きが一気に始まり、日々景色が変わっていくが、白樺の芽吹きが来るといよいよ春本番である。山菜も春一番の「ふきのとう」から、「たらの芽」に替わる時である。

この時期、白樺は根から水を吸い上げるようになるが、葉がまだ出ていないときは余った水が樹皮の近くを戻るらしい。表面に穴を開けて、ほんのりと木の香を感じるこの樹液を一滴一滴貯めたのが白樺のジュースで、この時期しか飲めない逸品である。先日、これを飲む機会があった。一口であったが、何ともいえない口当たりで「自然の味付け」を感じた。

最近は、山菜といえども食用に栽培され季節感が無くなり、自然の恵みの大事さが忘れ去られていくが、自然からしか得られない貴重なものはたくさんある。
人々が自然に触れ合う機会が増えれば、自ずと「自然を大事にする気持ちが」醸成されるのに、世間の環境問題の取り組みは技術発展を生かすために自然を守るアプローチだ。
本末転倒なような気がする。
コメント
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