山クジラの田舎暮らし

岩手県北の田舎に生息する「山クジラ」です。定年後の田舎暮らしや趣味の山行きのことなど、発信していきます。

DVD、NHK「蝉しぐれ」を鑑賞

2014-01-29 18:11:25 | レビュー/感想

DVDでNHKの金曜時代劇で放映された「蝉しぐれ」を鑑賞した。映画版はこれまでに視聴したことがあったが、放映された当時はなかなか視聴する機会がなかったのである。原作が藤沢周平のいわば代表作で間違いなく面白いのだから、出来上がった映像も必ず面白いとは思うのだが、これは予想以上だった。下級武士の悲しさ、そしてその境遇に負けず「義を貫く」生き方に共感をおぼえると同時に、おさなじみの側室になった「お福」と文四郎との純愛など7回分を一気に視聴して、久しぶりに満腹感を味わった。


『憤怒の剣』目安番こって牛征史郎1=早見俊著

2014-01-29 16:33:50 | 読書

早見俊の『目安番こって牛征史郎』シリーズを読み始めた。そもそも「目安番」だが、9代将軍徳川家重は言葉が不自由だったため、田安宗武を担ぐ一派が、吉宗が始めた目安箱を利用して家重の失政を暴き、将軍を交代させようとたくらんでいることをつかんだ大岡忠光が、直参旗本の部屋住みで剣の腕が立ち、なおかつ出世欲のない者を「目安番」として活動させようとしたという設定。それが直参旗本・花輪家の次男坊・征史郎である。この征史郎は図体がでかく、大食いではあるが剣は無外流の免許皆伝という腕前。最初の事件は、試し切りで辻斬りを働いた直参旗本をとがめた浪人を逆に討ち果たしたはてに、辻斬りの罪をこの浪人に押しかぶせようとした事件を、浪人の娘が目安箱に投ずる。その解決のために、こって牛征史郎と相棒の岩蔵が大活躍する。しかし、「居眠り同心」ほどは面白くはなかった。数冊は買ってあるので読んでしまおうとは思う。


鳥のササミの炒め物

2014-01-29 07:34:49 | グルメ

おはようがんす。北海道の北の方を通った低気圧の影響で昨日も昼間は気温が上がり、雪解けがかなりすすんだ。地肌が見えるところもある位である。ここまで雪の少ない1月は最近なかったような気がする。私たちの地域は、2月~3月にかけて、「南岸低気圧」によってドカ雪が降るので、このままということはないと思うのだが、やはり積雪が少ないと水不足が懸念される。とくに、久慈平岳の湧水に水源をとっている大野地区の水道が心配である。

今朝のメニューのメインは先日の「バンバンジイ」のときに残ったササミをうまく使った炒め物である。ササミを一口大に切り、少しカレー味をつけて薄く衣をして揚げ、これを野菜と炒めてある。カロリーも控えめで結構結構。あとは、昨夜の残りのオデン。オデンは翌日になると味がしみて美味しい。ホウレンソウのゴマ和えにサラダ。珍しく魚が出なかった。

今日は朝の内に軽トラのオイル交換。風もおさまったようなので、「畑」の木の始末。午後は志位委員長の代表質問をテレビで観ようと思う。「自共対決」をどのように演ずるか。注目!注目!


『異風者』=佐伯泰英著

2014-01-28 12:56:07 | 読書

佐伯泰英が時代小説を書き始めた初期の作品である『異風者』(いひゅもん)を読んだ。物語は九州の人吉藩の下士・源二郎は、周囲に嘲笑されながらも“異風”を貫き、たぐいまれな剣の才能で藩内に地位を築いていく。藩は守旧派と改革派の間で紛争が生じていた。守旧派一掃のために江戸に向かう御用人・実吉佐ェ門警護の源二郎だったが、それは長い苦難の始まりだった。解説によれば、この作品は佐伯泰英が時代小説に転じて初期の作品で、この本が刊行された1年後に『密命』シリーズが始まったとある。そして、この本の中には『密命』シリーズや『居眠り磐根』シリーズなどに出てくる物語の展開の要素が入っているとのことだ。確かに、どこかに『密命』の一場面が浮かんで来たりする感じもある。また、佐伯が尊敬していた作家が藤沢周平だということだが、最下層の武士の苦難を描くところなどは、藤沢周平をほうふつとさせるものがある。この物語に出てくる人吉藩の騒動は実際あったことだという。また、明治になっての敵討ちというのも実際にあった話らしい。実際の歴史をもとにしながら、フィクションとして作品を組みたてていくあたりはなかなかのものである。今や、佐伯泰英は毎月のように作品を出す、人気作家だが時代小説以前には不遇をかこっていたらしい。ある意味、現在の人気作家の地位を得るうえでの出発点になったかもしれない作品として味わった。


他人ドン

2014-01-28 07:41:10 | グルメ

おはようがんす。今朝もあまり寒くはないとはいっても当地は当然氷点下で、道はバリバリに凍り付いている。少し離れた山林の中を通る町道も除雪されたようで、まず安心して通行できた。昨日は、朝の歯科、午後の眼科と病院づけの一日だった。現在は治療ではなくすべて検査である。糖尿病を発症して以来、毎月に血糖検査と3か月に1回の眼底検査はかかしたことがない。A1cが通常の倍以上もあって、「即入院が必要」とまで言われた発病時点から10数年。とにかく飲み薬と食事療法、運動療法でいまだに失明もせず、腎不全にも陥らず良く持たせている方だと思う。歯科も歯茎からの出血が止まらず、たまらなくなって盛岡である歯科医院の門をたたき、その時は約1年にわたって歯周病の治療を受け、退職と同時に国保大野歯科診療所に移ってかれこれ3年をこえる。今回は症状が安定しているのということで、これまで3か月に1回だったものを、当面4か月に1回にし、それで問題が起きなければ6カ月に1回にしようという話だった。病気と向き合い、立ち向かう意志を持つことが大事だと感じている。あと、何年生きられるかはわからないが、可能な限り身体を維持して、「第3の躍進の波」を単なる「波」ではなく、民主連合政府に続く「峰」になるところまで見届けたいものだ。などと勝手なことを考えている。

今朝も奥さんはメニューで苦労をしている。メインになったのが「他人ドン」とはいってもどんぶりにのせたものではなく、その「具」だ。ようするに、豚肉で野菜を甘辛く煮て卵でとじたものである。これに塩マスを焼き、最近よく出てくるコマツナのツナ和え、サラダ。味噌汁はシジミ。私は土曜の朝と、日、月、水、金の夜が当番で彼女より一日少ないが、目先を変えるのに苦労をしている。以前、わが家では義母一人で三食をまかなっていたのだから大変だったろうと思う。今は、男も厨房に立つ時代。私などは、「趣味」とまで言っている。今は、「毎日が日曜日」なのだからいわば当然なのだが、一応料理ができる者が3人いるので、せめて当番の時くらいがんばらないとと思う。