山クジラの田舎暮らし

岩手県北の田舎に生息する「山クジラ」です。定年後の田舎暮らしや趣味の山行きのことなど、発信していきます。

『浅間』=立松和平著

2020-01-23 06:56:02 | 読書

立松和平の小説『浅間』を読んだ。この本は、洋野町立大野図書館から借りだした本で、岩手県立図書館の蔵書らしい。大野図書館に別の用事で行った際たまたま見つけてタイトルに惹かれて借り出した。山クジラ♂は群馬の産であり、生まれ在所の渋川のはるか西に浅間山は聳えている、浅間山は最も活発な活火山の一つで、子ども時代にも何度か爆発し黒煙を上げていたことを思い出す。この小説の舞台は鎌原村。天明の大噴火による土石流で観音堂を残して村が呑み込まれたところで、小学生か中学生の時の学習旅行で見学に行ったことがある。現代も新たな災害が頻発しているが、科学の発達していなかったあの時代に人々は浅間山の噴火に恐れおののいたことは想像できる。決して過去のこととしてはなるまい。


『創価学会の変貌』=柿田睦夫著

2020-01-22 06:59:26 | 読書

柿田睦夫の『創価学会の変貌』を読んだ。柿田氏は元「しんぶん赤旗」記者、退職後宗教関連の文筆を手掛けている。創価学会は元は日蓮正宗の信徒団体だったが、3代会長・池田大作氏の時代に宗門と対立し破門され、独自の道を歩む。創価学会がつくった公明党は、自民党と連立政権を組み、安保法制、消費税増税など悪政に加担しているのだが、創価学会が歯止めの役割を果たすのかという感じもしていた。柿田氏の論では、すでに学会からの池田外しが進み、創価学会と官邸が直結して悪政推進に加担する仕組みが出来ているという。いったい創価学会はどこへ行くのか?心ある会員たちはどうなってしまうのか、気になるところだ。


『隠れ共産党』=小松泰信著

2020-01-20 06:57:42 | 読書

「隠れ共産党宣言」をして、昨年「入党宣言」をして話題になった小松泰信氏の『隠れ共産党』を読んだ。普段の読書は時代小説が主だが、たまにこういうものも読む。小松氏は岡山大学大学院の教授をされていた人物。農業問題を通じて日本共産党に接近し、特に綱領で「農業を国の基幹産業に位置付ける」ことを明記していることに感動し、自主的に支持をしてきた。JA系の農業新聞電子版のコラムで「隠れ共産党宣言」をし、そのことを志位委員長が紹介したことがある。