山クジラの田舎暮らし

岩手県北の田舎に生息する「山クジラ」です。定年後の田舎暮らしや趣味の山行きのことなど、発信していきます。

復田予定地の刈り払い

2013-09-30 18:06:23 | 農作業

 今日の農作業は、復田予定地の刈り払いである。田んぼに戻す予定の場所は、わが家の田んぼの5枚目にあたるもので、水回りの整備が可能な場所である。牧草を植えてから20年近くたつので、本当に水田に直せるのか不安。4枚目を田んぼに戻した年は、「底が抜ける」部分があってトラクターが立ち往生した。来年の田植えまえの代掻きの時、こうした状況にならなければ良いなと思っている。町内の特別養護老人ホームとの契約で、一年で約1トンの白米を供給することになった、モミでは1,200㌔以上になる。これを優先的に確保するので、縁故米の一定部分は遠慮せざるをえない。来年は「復田」部分20㌃と、モチをやめてウルチにする分10㌃で合計30㌃ウルチ米の作付を増やす計画だ。うまくいくといいなと思いながら、草刈り作業をした。(写真は、復田予定地と愛用の刈り払い機)


クリご飯

2013-09-30 07:32:57 | グルメ

 わ~い、今朝はクリご飯だ!今岩手県北の洋野町では野生のクリが実っていて、八戸ナンバーの車などで来てクリ拾いをする姿があちこちでみられる。私は、稲刈り後の田んぼの作業を毎日やっているので、クリを拾う暇がない。クリ拾いや、キノコ採りに時間をかけていられないのだ。

 今日のクリご飯のクリは、妻が受け持っている「しんぶん赤旗」日曜版の読者が集金の際もたせてくれたのだという。この他に別の方からは、地物のマツタケを2本いただいた。妻は町議会議員だが、行く先々で「野菜持って行け」とか「コンブはどうだ」とかいわれて遠慮なくいただいてくる。こうしたおつきあいが、お互いに親しさを増すことであり、それこそ「溶け込む力」になるのではなかろうか。

 ところで、クリご飯に使ったお米はわが家でつくっている「イワテッコ」ではなく「アキタコマチ」とのこと。残念ながら、出来上がりが少し固い目である。「モチ米を少し入れたらうまいのではないか」と、料理が趣味という夫=私=がサジェストしておいた。


『日本百名山を楽しく登る』=岩崎元郎著

2013-09-29 07:29:02 | 読書

 岩崎元郎の『日本百名山を楽しく登る』を読んだ。発行は山と渓谷社「NEW YAMABOOKS」である。かなり以前に、買っておいたのだが部分的にしか読んでいなかったので読んでみた。40代になってから山登りを再開し、深田久弥の『日本百名山』を知って、そのいくつかを意図して登ってみた。数えてみると現在43座にとどまっている。62歳までは共産党の職員で、最後は県の本部で選挙対策などをやっていたので、その合間に出かける程度であったし、退職後は妻が町会議員などというささやかな公職にあるため、年に2座程度を登れれば出来の良い方なのでこういう状況にある。

 ところで岩崎元郎氏の『日本百名山を楽しく登る』では、「全部登る自体を目的にするのどうか」と疑問を投げかけている。実際、百名山をすべて登ること自体を目的にしあツアーがある位だ。私は、岩手で登れる山は60座以上登ってみた。やはり自分で調べ、計画を立て安全に登るというのが正しい姿勢だと思う。岩手でも早池峰などでは、ツアーの登山隊に出会えば、そのマナーの悪さや、意味もなくまたされることでうんざりすることもしばしばで、最近は夏の最盛期には近づかないようにしている位だ。岩崎氏は、百名山に登った自分の経験も書いているが、深田久弥氏が書いた「百の頂に百の喜びがある」という心境こそ、本当に山を愛するということではなかろうかと思う。

 それにつけても、この秋に一度どこかの山に行きたいものだ。


到来物のブドウ

2013-09-28 07:04:34 | 日記

 昨日妻が帰ってくると、玄関にブドウの入った箱が置いてあった。親戚のどなたかが、花巻の賢治記念館で購入してきたものらしい。品種は、「ロザリオ」(緑のブドウ)と「紅伊豆」(赤いブドウ)というらしい。まさに実りの秋、先日は遅く実るタイプの桃を1箱いただいた。町議である奥さんは、出かけた先でよくいただきものをする。昨日は、浜の方に行ったときに「出汁コンブ」をいただいてきた。ちょうど出汁コンブが切れていたので、さっそく今朝煮魚をつくるのに使わせてもらった。

 ところで、このブログで使っていたメールアドレスが今月いっぱいで使えなくなるので、新たなブログにしないといけなくなった。次のブログはようやく本格的になってきた農業を中心にしていこうと思うので「はまや農園」とするつもりだ。決まり次第、最後のご挨拶といっしょにお知らせするつもり。


『北帰行殺人事件』=西村京太郎著

2013-09-27 19:23:04 | 読書

 西村京太郎の『北帰行殺人事件』(光文社文庫:1983年初版発行)を読んだ。物語は「ゆうづる13号」の車内で起こる。西村京太郎得意の鉄道ミステリーなのだが、2013年の現在は「ゆうづる」は走っていない。「ゆうづる13号」の中で全裸の男が口紅を塗られて殺されていた。この男がある女性を強姦し自殺させた犯人の一人であり、その女性の恋人で許嫁であった、十津川警部の部下が刑事をやめ、この「ゆうづる13号」に乗り込んだことが明らかになる。そして青函連絡船の中でも連続殺人が起こる。元刑事への疑惑が深まるなか、十津川警部たちは北海道に飛んで捜査にあたるが、あらゆる意味で元刑事に疑いがかかる。集団暴行の犯人の一人がある中堅企業の社長の2号の子で、これを溺愛する社長が元刑事の怒りを利用し、集団暴行の仲間を次々殺害していることを十津川警部が解明し、元刑事の疑いを晴らすストーリーである。圧巻は、社長のアリバイを崩す鉄道の接続を使った解明だ。しかし、それは1980年台のことであって、国鉄民営化によって北海道の鉄道がズタズタにされてしまったので、現在は通用しない。

 1968年、私は岩大ワンゲル部の合宿に参加するために旭川を経由して興部でおりてシャルル(漢字は忘れた)で寮の同室の同学年生の家に泊まり、オホーツクの海で海水浴をしてその冷たさに1回しか入れなかったことがあった、翌日、ゆうもう線に乗って網走に行き、網走で「かに弁」を買って食べたが、その線も今はない。国鉄民営化で廃止されてしまったのである。利益優先の政治がもたらした害悪である。

 今、消費税の大増税を国民に押し付ける一方で、復興法人税を前倒しで廃止し、法人税の実効税率の引き下げをはかるなど、大企業をますます優遇する政治がすすめられようとしている。まさに、企業の利益、とくに大企業の利益のためにしか働かない安倍政権の姿を徹底的に明らかにし、その行き方を変えることが必要であることを広く訴えていきたいと思う。