山クジラの田舎暮らし

岩手県北の田舎に生息する「山クジラ」です。定年後の田舎暮らしや趣味の山行きのことなど、発信していきます。

『春雷』=葉室麟作

2015-07-31 07:28:32 | 読書

葉室麟の『春雷』を読んだ。2015年3月祥伝社から初版。空想上の藩・羽根藩(うねはん)をめぐる物語。藩の御勝手方総元締に任じられた多門隼人は、藩財政の再建のため、借金の実質的踏み倒し、年貢取り立てに苛斂誅求を極めるなどして鬼隼人と呼ばれていた。多門隼人はもともとこの藩の家臣ではなく、ある事情で藩士として取り立てられた者である。話の進行にしたがって、その事情は徐々にあきらかになるのだが、これから読む人のためにストーリーは書かない。「世のためひとのために―、その思いで多門様は生きられた方なのです」最後の場面でおりうが語る。そして、「蒼穹を、春雷が震わせている」と終わるのである。『蜩の記』、『潮鳴り』に続く、羽根藩ものである。良いね~!


今日の朝食(7月31日)暑さを乗り切る食事

2015-07-31 07:18:54 | グルメ

7月31日。おはようがんす。参院での戦争法案審議で、安倍政権はますます行き詰まっている。共産党の小池さん、井上さんの質問でも安倍政権が後方支援だから大丈夫、必要最小限の武器使用などというが規定は困難であることなどが明確となり、結局この法案が憲法の規定に反する違憲立法であることがはっきりした。違憲立法を通すわけにはいかない。廃案しかないだろう。

梅雨明けした北東北も暑くなってきた。関東などの30数度には遠く及ばないが、普段が涼しい気候なので、やはりたまらない。それで妻は暑さを乗り切る食事を準備、真イワシの塩焼き(開いてある)、鶏手羽中のカラアゲに野菜料理4品。今日のしっかり食べて、田んぼの世話。草刈りをしたので、水の中に落ちた草を上げたり、岸辺から田の中に伸びている雑草をとったり、一部、田の中にイネ科の雑草(ヒエではない)が穂を出しているのを抜いたりしようと思う。汗びっしょりになるだろうから、着替えも持っていく。


『意次の妄』居眠り磐根江戸双紙49=佐伯泰英作

2015-07-30 07:23:05 | 読書

居眠り磐根江戸双紙の第49巻、『意次の妄』を読んだ。今年7月19日に発刊されたばかりの本である。小梅村で剣術のけいこに明け暮れる磐根たち。そこに意次が亡くなった知らせが届く。亡くなる直前に、意次につかえていた剣術家7名が江戸を離れていた。弥助がそれを追い、彼らが意次の命を受け、松平定信を討とうとしていることを知る。坂崎磐根率いる尚武館道場とのたたかいがまっている。今号では磐根の息子・空也がはじめて実戦を経験する。作者の言では、次の50号で大団円となるはずだったが、51号までかかるとの表明があった。それはそれで楽しみだ。


今日の朝食(7月30日)夏野菜がてんこ盛り

2015-07-30 07:16:29 | グルメ

7月30日。おはようがんす。ついに東北北部も「梅雨明け」となった。昨日は午前中会議があったので、午後から田んぼの草刈りをしたが、汗が滝のように流れる。脱水症状を起こしかねないので2時間でやめた。まだ少し残っているので今日も朝から草刈りをする。最近発生が多いカメムシ対策だ。そして穂がそろったところで殺虫剤をかける。おそらくお盆の頃になるだろう。

今朝はシマホッケの焼き魚以外はすべて野菜、ホウレンソウ、ゴーヤー、キュウリ、ユウガオ、キリギリスにでもなった気分だ。

 


『無明剣、奔る』=西村京太郎作

2015-07-29 07:32:29 | 読書

『無明剣、奔る』は『阿州太平記 花と剣』というタイトルで「徳島新聞」昭和50年12月8日から昭和51年4月20日にかけて連載されたもので、西村京太郎の初の時代小説であるらしい。西村京太郎の本は好んで読みわけではないが、時折手にする本はトラベルミステリーが多い、まさか時代小説があるとは思っても見なかった。この作品は時代伝奇小説に分類されるらしく、それ自体は面白いストーリーだった。読んだ本は「祥伝社文庫」版。