「女だてらに麻布わけあり酒場」シリーズの手持ちは読んでしまったので、次は「居眠り同心影御用」シリーズに取りかかった。ある程度知られた時代小説作家はかなり読んでしまって、新しい作家の作品を探していて、先日古本屋で「居眠り同心影御用」の1作目を読んで、これは面白いと思って2作目以降も買ってきた。もちろん古本である。
『朝顔の姫』は、居眠り番とよばれる閑職に左遷された蔵馬源之助が浅草の朝顔市にやってきたことから事件とかかわる、大杉家の姫君を探してくれるよう依頼されたが、それが北町の若手同心の不信な死とつながり、以外にも朝顔市に店を出していた植木屋の女房が、「姫」であることなどが解明される。影御用をする源之助の推理が面白く、つい読まされてしまう作品だ。