山クジラの田舎暮らし

岩手県北の田舎に生息する「山クジラ」です。定年後の田舎暮らしや趣味の山行きのことなど、発信していきます。

コブシが咲く

2012-04-30 15:48:59 | 地域
 ここ何日か気温が高い日が続いたので、わが町でもコブシの花が咲いた。「コブシ咲くあの丘、北国の北国の春」千昌夫の「北国の春」の一節だが、まさに今北国に春がやってきた。町内でも種市では桜も「開花」といえる状態だが、私の住む大野はもう少しである。梅もリンゴも次々と咲きそろっていくだろう。やはりこの時期が一番心躍る季節だと思う。

思いでの山旅=鳥海山

2012-04-30 07:13:01 | 山行き
 思い出に残る山の旅をいくつか。最初は鳥海山である。私たち夫婦は、このころ山行きを共にしていたSさんを交え、1999年の7月初めに鳥海山に出かけた。妻はかつて民商の仲間と象潟口から登っていたが、この時選んだコースは矢島口であった。私たちは前日車を走らせて、祓川ヒュッテに泊まる。この小屋は、竜ケ馬場湿原の前にあり、後ろに鳥海山がデンと控えていた。小屋の標高がおよそ1,000㍍なので飯盒で炊いたご飯は「メッコ」になってしまった。翌朝は暗いうちに歩き出し、賽の河原などと呼ばれる大雪渓を延々と登る。七ツ釜避難小屋を過ぎると右に康新道が分かれるが、そのまま雪渓の上を登っていく。舎利坂にさしかかると、雪渓が終わりあたりは一面のお花畑だ。まさに雲上の楽園の趣だった。約4時間で外輪山にあたる七高山に着く。七高山一度下って大物忌神社に出、岩場を登り返すと新山と呼ばれる鳥海山の山頂に着く。深山は新しく溶岩が噴出してできたものらしい。再び七高山に戻り、下山は康新道を通った。この道で「チョウカイフスマ」というこの山の特異種の白い花を見つけた。
 鳥海山は、秋田、山形にまたがり、海から一気に2,000㍍台に立ちあがっており、その姿が秀麗であること。そして、日本海から吹き付ける冬の風で大量の積雪があり、植物相も特異なものになっている。梅雨入り後の日程であったが、この時は晴天に恵まれ素晴らしい山行きだった。

カタクリが咲く

2012-04-29 08:54:00 | 地域
 わが家の田んぼへは、林道(赤線?)を通って行く。一昨年は新年早々の重たい雪で松が倒れ通れなくなっていたが、今年は杉が一本倒れていたが何とか通れる状態だった。4月も後半になると雪はすっかり解け、カラ松も葉を伸ばし始めている。昨日、田んぼの帰りに見ると、わが家所有の雑木林の中にカタクリの花が咲いていた。大群落ではないが、数十本あるだろうか。手入れをして群落化できないだろうかとも考えている。

のぼうの城

2012-04-29 08:16:32 | 読書
 『のぼうの城』(和田竜著)は2007年に刊行されていて、読みたいと思っていたが機会がなかった。『小十八史略』全6巻を読み終え、大野図書館に返却に行き、本棚を見ているとあったので借り出して読んだ。だいたい「のぼう」とは一体何なのだと思っていると、「でくのぼう」の「のぼう」なのである。昔、豊臣秀吉が全国に支配権を確立した時期、小田原の北条氏を攻めた時、忍城を守った成田一族で、城代の息子であった成田長親なる人物がまるででくのぼうのような人物なのだが、それゆえに領民をひきつけ、城攻めの石田光成を総大将とする圧倒的大軍の上方の陣営を圧倒するという話である。これまで、あまり小説の題材にならなかった話だが、面白く読んだ。著者、和田竜の最初の小説とのこと、今後の活躍を期待する次第。

キクザキイチゲ

2012-04-28 11:52:53 | 地域
 今日も半日は田んぼの準備。継続中のセキアゲはようやく全部終え、今度は田のクロを切っていく作業。田んぼのフチのところはトラクターでも起こせないので、去年から張り付いている雑草があって、放っておくとあまり芳しくない。そこで、スコップで切り取ってきれいにしていく。水が入ったらクロ塗りをするわけだ。今はトラクターに着けて田のクロをぬる機械もあるのだが、わが家ではそうした投資をする条件がなく、外注すればお金を払わなければならない。そこで、これも手作業で黙々とやっていくしかない。今晩は妻の後援会の行事(花見)があるので、午後はその準備になるので、またしても昼で上がりとなった。
 作業中、田んぼの土手に咲いているキクザキイチゲを見つけたので写しておいたので紹介する。岩手の山では普通に咲いている春一番の花の一つで、よく似たのにアズマイチゲがある。