立松和平の小説『浅間』を読んだ。この本は、洋野町立大野図書館から借りだした本で、岩手県立図書館の蔵書らしい。大野図書館に別の用事で行った際たまたま見つけてタイトルに惹かれて借り出した。山クジラ♂は群馬の産であり、生まれ在所の渋川のはるか西に浅間山は聳えている、浅間山は最も活発な活火山の一つで、子ども時代にも何度か爆発し黒煙を上げていたことを思い出す。この小説の舞台は鎌原村。天明の大噴火による土石流で観音堂を残して村が呑み込まれたところで、小学生か中学生の時の学習旅行で見学に行ったことがある。現代も新たな災害が頻発しているが、科学の発達していなかったあの時代に人々は浅間山の噴火に恐れおののいたことは想像できる。決して過去のこととしてはなるまい。
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