山クジラの田舎暮らし

岩手県北の田舎に生息する「山クジラ」です。定年後の田舎暮らしや趣味の山行きのことなど、発信していきます。

バレイショの花

2012-06-30 06:41:46 | 農作業
 高気圧に覆われ、ここ何日か晴天が続いたので「田の草取り」作業もはかどっている。日差しがあれば、田んぼの水はお風呂のように温かくなり、稲が喜んでいるような気がする。毎年思うのだが、世話をしている内に稲がかわいいと感じるようになる。手間をかけて出穂を迎えた時の感動は良いものだ。
 ところで夕方、妻がやっている家庭菜園用の畑に行くと、バレイショの花がきれいに咲いていたので、撮影しておいた。6月初めの低温で、野菜の苗(とくにキュウリやナス)がさっぱり大きくならないで気をもんでいたが、さすがに寒冷地でも育つバレイショは元気で、しっかり葉を茂らせ白と薄紫の花をつけている(品種によって花の色が違うらしい)。

岩手の山歩き④=七時雨山

2012-06-29 18:43:32 | 山行き
 岩手の山歩きの4番目に七時雨を持ってきたのは、岩崎元郎氏が『新日本百名山』で七時雨山をその一つに数えたためである。それまで岩手では地味な存在であった、七時雨山にかなりの人が訪れるようになった。『日本百名山』の山々が結構混雑しているとき、七時雨山辺りは静かなものであった。『新日本百名山』で書かれると、すぐに登山者が増え、外輪山にあたる駒木立や田代岳のあたりにも登山者の姿を見るようになった。
 七時雨の名の由来は、七時雨山麓に鹿角街道があり、ここを通行する人たちが「1日に七回時雨れた」ということから七時雨となったという言い伝えがある。
 七時雨山の通常のコースは、七時雨温泉という名の山小屋に車を止め、牧野をつっきって登山口に行く。私が最初に七時雨に登った時は、登山口の位置がわからず、途中で左折して牧野の柵を越え、ネマガリタケのヤブを漕いで、途中で登山道に出会って山頂まで行った。その後、妻を伴い何度か七時雨の山頂には行っている。

 七時雨山は典型的な「双耳峰」であり、同じ高さの北と南峰よりなっている。息せき切って北嶺まで登ると、いったん下って登り返す南峰まではいかない人がほとんどだ。南峰には立派な権現様が鎮座している。旧西根町側から、鹿角街道伝いに入り直接南峰に登るコースもある。
 七時雨の山頂と向かいあうよう駒木立、田代岳などの外輪山がある。秋の一日、駒木立に登り、何年かして駒木立、田代岳を歩いて、山荘まで戻った。七時雨山は、いわゆるアルペン的な風景ではないが、牧野と山が何とも言えない風情を醸しだしている。

『草原からの使者』(沙高樓奇譚)=浅田次郎著

2012-06-28 07:09:09 | 読書
 浅田次郎の『草原からの使者』(沙高樓奇譚)を2005年徳間書店版の本で読んだ。
 浅田次郎は、怪談めいた話を小説にするのが好みらしく、この作品も沙高樓というサロンで語られる怪談めいた話しを4つ載せている。『草原からの使者』のその3番目に掲載された「短編」であり、サラブレッドの育成牧場の主をめぐる話である。親からその牧場を相続するに当たり、中央競馬場で100万円をもとでにした賭けで、主人公はモンゴルから来た人物に、勝ち馬についてサジェストを受け大穴を当て、そこのとで馬主の座を確保することになるという話だ。
 そのほかは、
 『宰相の器』
 『終身名誉会員』
 『星条旗よ永遠なれ』
 となっている。
 大野図書館から借りてきて読んだが、どちらかと言えば私の好みではない。

社会保障の安定的財源?

2012-06-27 05:46:18 | 政治
 民・自・公の3党が消費税増税法案などの採決を強行した。怒りに耐えない!
 本会議での討論を聞いているたが、民主も自民も公明も「社会保障の安定的財源を確保するため」とのたもうていた。消費税が増税されても、国の税収は逆に落ち込んできた。それは、とるべきところからとらない対応をとってきたからだ。しかも一方で、社会保障はずたずたにされようとしているではないか。
 2009年の総選挙で、民主党は「消費税の増税はしない」と約束して政権を託された。後期高齢者医療制度の廃止なども約束した。ところが野田内閣は、消費税増税をするために後期高齢者医療制度の廃止なども投げ捨て、自民党の軍門に下った。民主党の議員が選挙区で「ペテン師」と悪く言われるのは当然だ。同時に、国民に負担を押し付けるしか能のない自民党や公明党にもうんざりだ。
 一連の法案を参議院でどうするかということもあるが、やはりここは衆議院を解散して国会をリセットすることが最も重要だろう。

岩手の山歩き③=八幡平

2012-06-25 07:24:28 | 山行き
 『日本百名山』には岩手山、早池峰山と並んで八幡平があげられている。山歩きの対象としての八幡平は、その山頂付近を「アスピーライン」という観光道路が通り、現在はさらに「樹海ライン」も通っていてあまり魅力を感じていなかった。
 八幡平を歩いた最初は大学1年の秋の試験休みに、ワンゲルの仲間で同級だったO君と裏岩手縦走をやったときである。この時は、まだ松尾鉱山が稼働していて花輪線で大更駅まで行き、松尾鉱山鉄道に乗り継いで柏台で降り、鉱山内のスーパーのようなところ(生協の売店だったかもしれない)で食料を買って、鉱石を運ぶバケットの下を登り、八幡平スキー場の中を登って、大黒森、茶臼岳を経由して八幡沼のほとりに出て山頂をこえ、アスピーテラインを横切って見返り峠から縦走路に向かったのである。
 その後は、車でドライブに行ったりはしたが、登山を中断していたこともあってしばらく歩いていない。

 子供たちが小学生のころ、学童保育で毎年「スキー合宿」があって、私も自然とスキーを覚え、八幡平スキー場でも難しくないゲレンデ位は滑れるようになって、県内でもっとも早くオープンする八幡平スキー場に結構通ったものであった。

 八幡平では5月の連休になると、見返り峠と藤七温泉の間にシャトルバスが走り春スキーができる。子供たちや妻をともなって何度か春スキーにも出かけてみた。
 その後は、安比高原から登って茶臼岳を経由して安比岳をこえて下り、安比温泉(素掘りの浴槽しかない)回るコースを一度は単独で、次には妻をともなって歩いたりしている。
 それでも、何とも観光地化した八幡平に好んで行ってみたいという気はしない。