山クジラの田舎暮らし

岩手県北の田舎に生息する「山クジラ」です。定年後の田舎暮らしや趣味の山行きのことなど、発信していきます。

『こつなぎ物語』1=野里征彦著

2015-08-31 07:29:48 | 読書

野里征彦の『こつなぎ物語』の第一部を読んだ。まず野里征彦について、1944年陸前高田市生まれで大船渡市に在住。水産会社に勤務した後、共産党の専従になり共産党気仙地区委員長などを歴任。退職して執筆活動に専念。民主主義文学会会員。実は、山クジラ♂が40代に共産党北部地区委員長をしていた同じ時期に気仙地区委員長であったので、良く知っている人物だ。先日、『戸呂町繋』、『峠の群像』を読んで、同じ入会権問題でたたかいのあった現在の一戸町小繋を描いた彼の作品『こつなぎ物語』を読もうと思って探すと、大野図書館い三巻ともそろっていたのでさっそく第一巻を読んだしだい。小繋事件は他の入会権問題と同じに、明治政府が税の徴収のために、山林に名義人をつくったことから発生している。それ以前には誰の山でもなく、その地域の人々が自由に山に入り、木を切り、柴草をかりとって牛馬の餌にしていたものを、ある特定の人間のものとし、そのことにより紛争が起こった。小繋の場合は、地域と関係ない人物が所有したためいっそう複雑な状況になっている。大正から昭和のはじめにかけて、入会権を認めさせるために不屈にたたたかいぬいた人々の姿を描いている。私も、小繋地域の管轄する共産党地区委員会の責任者として、この事件をたたかった人物や、その末裔の皆さんとも面識があるので、様々な思いを感じながら読んだ。


今日の朝食(8月31日)宗八ガレイ

2015-08-31 07:20:23 | グルメ

8月31日。おはようがんす。8月も最後の日、戦争法案が成立するか廃案になるかが問われる9月に入ろうとしている。昨日の総がかり行動は、国会周辺を12万人がうずめたという。岩手では、県議会議員選挙で現有2から3議席に前進させるために、志位委員長が3つの選挙区で訴えた。安倍内閣を立ち往生させよう!岩手県の北のはずれの町では地道に対話して、昨日は日曜版の購読をしてもらった。先の町議選では保守系候補の責任者だった人である。農業委員をしておられ、農地法違反の太陽光発電設置について、議員である妻とやりとりがあったらしい。安倍首相の農業に対する考え方に疑問をもっておられた。

今朝は、宗八ガレイを焼き、インゲンのゴマ和え、アスパラとベーコンのソテー、ナスのミソ炒め、サラダといったメニュー。味噌汁には菊の花が浮かべてあった。今年は春先に植えておいた食用菊がうまく花をつけている。


今日の朝食(8月30日)インゲンがゾロゾロ

2015-08-30 07:27:31 | グルメ

8月30日。おはようがんす。今日30日は戦争法案に反対する総がかり行動が行われる。久慈地域では27日に実施したので、今日の行動はないが安倍政権を震え上がらせるほどのとりくみになってほしい。連帯しながら、対話などに取り組もうと思っている。

妻たちがやっている畑では、とれる作物が入れ替わり今はインゲン(つるなし)がたくさん実っている。それで今朝は、たっぷりインゲンを使った料理。鶏むねにくを細く切って味をつけて揚げ、炒めたインゲンとからめたものである。それに新物のサンマ(ただし北海道産)などで朝食。


『親鸞』激動篇=五木寛之著

2015-08-29 06:44:46 | 読書

『親鸞』激動篇を読んだ。「親鸞の生涯はおおよそ三つの時期に分けることができる」と著者は「あとがき」で書いている。①幼児のころから30代に至るまでの放浪、勉学の時代、②流刑者として越後に送られ、やがて関東で家族とともに暮らした時代、③京都へもどっての60代から享年90までの生涯。この激動篇では、②の時期を描いていることになる。法然から受け継いだ専修念仏の考えを越後、関東(特に常陸)でひろめていくが、親鸞そのものはさらに深い悩みの中にある。下々の人々をも救うという親鸞の生き方に、民衆とともに生きるという共産党員の生き方と共通したものがどこかにあるような気がするのだが、やはり宗教的世界観は私の理解の範囲をこえる。小説としては面白いのだが。


いただいたユウガオ

2015-08-29 06:39:39 | 地域

妻がユウガオをいただいてきた。この時期、ユウガオを栽培している家では、取れすぎたユウガオを持っていてと渡してくれる。それにしても長い。前九年の戦いの時に籠城側でユウガオを兵隊に見立てて並べたので、「夕顔瀬」というと盛岡の夕顔瀬橋のたもとに解説があったが、人の顔にしても少し長すぎるのではないだろうか?しばらくはユウガオ攻めにあわせられそうだ!