山形弦楽四重奏団 ブログ

演奏会のお知らせ・日々の活動など

山形Q 練習52-Vol.10(倉田記)

2014-07-15 22:38:20 | 練習日誌
 午前中から歯医者さんに行き、仮歯から本歯?に入れ替えてもらい、少々痛みの残る中、練習へ行ってきました。

 本日も紺野陽吉 弦楽二重奏曲から喧々囂々~本番前最後の練習日なのに音楽を詰めていました。立派!!

 話は変わりますが、最近の社会ってつくづくあげあし取りの社会になったように感じます。国会でもマスコミでも議論をわざと混乱させて、他人の弱みを見つけたら、さも自分の手柄のようにあげあしを取る感じがします。いっこうに議論がかみ合わずに、同じゴールを目指せない。W杯の優勝したドイツチームのように同じ目的に向かって、一人一人がチームの歯車である事を決して忘れずに、なおかつ一人一人の役割(個性)を大事にしているのが、良い結果をもたらす可能性が高いのでしょう。そしてそこには感動も生まれました。弦楽四重奏の音楽作りも非常に似ています。一番大切なのは他人の演奏に対しての尊重で、「そうじゃねぇ~~って!!」と自分の演奏が荒れている間は良いアンサンブルは出来ません。本当に時間がかかります・・・・。

 弦楽四重奏というジャンルが年々マイナーなジャンルになってるのは、あげあし取り社会情勢とも関係しているような気がします。子供の味覚のように甘い・辛いしか感じる事が出来ずにより強い刺激しか求めない人には、なかなかクァルテット音楽を理解するのは難しいでしょうね。山菜の苦さや日本酒の奥深さ、微妙な違いを感じる味覚を持っているのが理想なのです。マイナーなジャンルだと書きましたが、我々は作曲家が本音を書いている一番コアな・・・・・深い音楽だと信じているので、活動を続けられているのです。

 さて、4人集まって、F.J.ハイドン Op.33-6、アンコール、F.メンデルスゾーン Op.44-1と演奏会前なので全部練習しました。練習での出来は今までに無い出来だと思いますが、魔物が潜んでいる本番はどうなるか分かりません。今回は楽しみながらも充実した練習が出来た事が一番の成果かもしれません。

 是非ご都合をつけていただいて、ご来場下さい。

 詳細
第52回定期演奏会 14年7月21日(月・祝)18時30分~(開場17時45分)文翔館議場ホール
プレコンサート アンサンブルAOBA:小松崎恭子(Fl)& 田中知子(Va)18時~
・F.メンデルスゾーン 弦楽四重奏曲第3番 ニ長調 Op.44-1
・紺野陽吉 弦楽二重奏曲
・F.J.ハイドン 弦楽四重奏曲 ニ長調 Op.33-6
コメント
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