自然を尋ねる人

自然の素晴らしさ、豊かさ、人と自然の係わり合いを求めて!自然から私たちにくれる贈り物を見つけるために今日も歩く。

砂留の力

2009-04-27 10:42:08 | Weblog
 江戸時代のお城を築く技術を利用して作られた砂留(砂防ダム)。
国の登録有形文化財の砂留は8基あるが現在でも修理したり
新しく造られているので堂々川には20数基が現存する。
つまり現在でも、まだこの砂留は地域を砂から守っているのである。
それを罰あたりの一握りの人が不法投棄をするのである。
さて、強い雨が降った土曜日砂留とホタルの上陸を撮影した。
その間に薬草研究会第1回の勉強会も行った。
 砂留が砂を下流に流さないで頑張っている姿をフォトで紹介する。


桜の咲いている後ろに見えるのが1番砂留
今では砂留の役割はしていない

1番の代役をする明治15年に造くらっれた新1番砂留
有形文化財ではない

2番砂留


砂と一緒に流れた水がこの砂防ダムで流れが緩やかになり、砂を流す力がなくなって砂を砂留のところで川底に置く。
水だけが石垣の間や堰堤の上を越して流れる。


3番砂留

4番砂留


ここには不法投棄が多かったが今はかなり少なくなった。
草を刈って、花を植え川の流れが見えるように整備したから!
だれが植えたのかグラジオラス?
又今では800芽ににもなったジャーマンアイリスも咲き始めた。
その次に花アヤメも咲くだろう。
負けてはならないと勝負する花菖蒲の花も近いうちに咲く。





花たちが華々しい活躍をしてこれから不法投棄を少なくしてくれることを期待する。


5番砂留

鳶ケ迫砂留


最後を締める日本最大規模の6番砂留



あと1基有形文化財が残っているが
もしこの内広砂留を整備したらここは道路から見えないから不法投棄で埋る可能性がある。
だから多くの人が分からないままの砂留にすることを役員会で決めた。
 25日の夜8時~11時まで、堂々川全体で約50匹、
ホタルの幼虫が光ながら上陸した。20分で15cmも石崖を登った。



日曜日の朝、薬草研究会でこれから1年間一緒に学ぶメンバーが
ホタル籠を麦藁で編んで持ってきてくれた。
ここでもよい仲間が出来たと喜んでいる。



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堂々川ホタル同好会が景観づくりの最優秀賞を受賞した記事が載っている。