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笑いをとる

2011-06-22 22:14:21 | 日記
ひょっとしておもしろいのかもしれぬ、と思ってテレビドラマを観始める。すると10分と経たないうちに、「ボンヤリ型の課長のところへ部下の女子社員がお茶を持っていき、それは例によって例のごとく熱湯で淹れたもので、ボンヤリ課長はたちまちとびあがる」という場面になる。 私はその先を観る気がしなくなる。 その程度のことで笑いがとれると考える製作者の作品がおもしろいはずはないからだ。 60歳以上の方で、最近のお笑い番組を観て大笑いした経験をお持ちの方は、ぜひその番組を教えていただきたい。 タモリの『笑っていいとも!』、笑っているのは出演者だけ・・・とは、某週刊誌の評であるあ、まさに正しい。 作られた笑いは、たしかにこの世に存在するし、それは例えば、古今亭志ん生の落語であるだろう。これは、つまりは芸が生んだ笑いであり、芸のない駄洒落レベルの喋りで笑ってくれるのは中学生の女の子までだろう。ワイドショ-的な番組の指揮者にも笑いを欲しがるのがいるが・・・。 私は結婚披露宴の司会を10数回経験したが、自分から冗句を言うことはしなかったし、そんなものは全く不必要であって、ごく自然に宴会を進めていけば、自然に笑いは起こるし、広がるものなのだ。何か気のきいたことを言って、その場の笑いを得たいというのは、誰もが持ついわば本能のようなものだろうが、即興的にはかなり難しい。 ナチュラル、タイムリーハイセンスの三冠王は存在するのか、と考えてみて、思い浮かぶのは、ただひとり山口瞳さんである。

餓鬼大将

2011-06-22 21:55:23 | 日記
小学5年生になるときに転居した茨城の家は、15,6軒で形成される集落にあって、中学生以下の子供達のいわゆる遊び仲間も15,6人だった。仲間に入るにあたって、ガキ大将のAさんが「おまえは家で坊やと呼ばれているようだが、ここには坊やが既にいる。2人の坊やがいては煩わしいから、おまえは逆さ読みの“やぁ坊”でいいだろう」と言った。もちろん否も応もなく、私の呼び名は“やぁ坊”から“ヤボ”と縮められ、これは65年経った今でも、少なくとも同級生の間には残っている。 Aさんは、大将だけあって兵卒に人気があった。他のの誰かからイヤガラセを受けたら俺に言えというところがあった。年齢は3歳上で、35を過ぎるまで交際があった(というより世話になった)。 一滴の酒も口にしない体質だったが、胃癌で早逝した。硬派・兄貴型という言葉に接すると、私はすぐにAさんのことを思い出す。 5年前、夏の高校野球決勝で2人のヒーローが誕生した。田中将大君と斉藤佑樹君だ。私はブログに、「田中君はプロ向き、斉藤君は大学で4年間経験を~」と書いて、その通りになって2人とも成功した。 投手として成功するのはガキ大将型が多く、代表例が金田正一さん、堀内恒夫さん、江夏豊さんであり、将大君はその体質である。斉藤君は今年2勝しただけでフラフラしているが、彼は大将ではなく、どちらかと言えば優等生系だから、わかり易く言えばケンカの先頭に立つタイプではない。 立ち直るとすれば、ガキ大将的人間を見習ったときだろう。  ガキ大将型の政治家がいなくなった、つくづく思う。リーダーシップなんて恰好のいい言葉でなく、「オレに任せておけ、ここがケンカの正念場。オレはどうなってもいい!」というのがガキ大将の資格であって、多少のワガママ勝手はあるが、その信念が兵卒の心をまとめるのであり、すなわち大将としての魅力が大事なのだ。 菅やめろ、菅やめない・・・のダラダラ劇を捌く大将は、どこを向いても見当たらない。