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2011-06-20 23:52:16 | 日記
戦前の家庭用冷蔵庫は外側が木で内側はブリキ板のようなもので作られていた。 午前中に、自転車に乗ったオッチャンが運んできて、冷蔵庫の最上段に入れて行った。 3時になると、それをアイスピックで割りとって、カルピスかコーヒーシロップを飲んだが、まだ4,5歳だった私の舌にはコーヒー味の方がはるかに美味に感じられた。何年か前、その味が懐かしくなって、家人に探してもらったがみつからなかった。 家人は、いまどきそんなものは売れないのではないかという顔になっていた。 カキ氷を作る装置のようなものが我が家にあった時期、最高級のタネは練乳プラス茹でアズキだった。その頃私はほとんど菓子類を食べなかったが、それだけは好きだった。フシギに子供達は練乳オンリーを好んでいて、つまり茹でアズキは私と家人だけが食べるわけで、ケチ臭い言い方をすれば、缶詰1個開ければ2人で3日分の量なのに、2日目には缶はカラになっていた。昼間にカキ氷に使い、その残りを冷蔵庫に戻しておいたものを、夜の湯上りに家人が食べきってしまうのだった。私の、そして我が家のおおいなる救い(幸福)は、無類の甘いもの好きの家人の血糖値がごく正常であることだ。 晩酌の中心はウィスキーなので、水と氷の研究もした。 水のベストは、水道水プラス備長炭だったが、それで製氷してもこれは!という味にはならない。今では特別上等な酒が手に入ったときだけ、スーパーの店の氷を買ってくるが、それでも酒場(たとえばホテルのバー)のものには遠く及ばない。  あれはなぜなのか。たとえば、日本の名水でつくった日本の名氷というものがあるのかどうか。それとも一流酒場には、別の製氷法があるのだろうか。