富岡製糸場世界遺産伝道師協会 世界遺産情報

「富岡製糸場と絹産業遺産群」は日本で初めての近代産業遺産として2014年6月25日付でユネスコ世界遺産に登録されました。

富岡製糸場ボランティア解説員募集中

2011年05月10日 19時38分12秒 | 世界遺産伝道師協会

富岡製糸場では、見学者の要望に応えるため、建物の外観だけでは分からない富岡製糸場の価値を解説するボランティア解説員を募集中です。

富岡製糸場に興味のある人、外国語(英語、フランス語、中国語、韓国語など)が堪能な人、世界遺産に興味のある人など、おおぜいの皆さんの応募をお待ちしています。

応募者に対しては、次のとおり研修を行いますので、富岡製糸場に関して予備知識がなくても大丈夫です。是非ご参加ください。

(1)5月23日()・24日() 講義・実地研修

(2)5月28日()・29日() 講義・実地研修

※研修日は、(1)または(2)のどちらかを申込み時に選択してください。

 ※両日とも研修内容は講義・実地研修です。

 

申込み締め切り:5月16日(月)午後5時まで

申込み・お問い合せ先

富岡製糸場(電話0274-64-0005 /ファックス0274-64-3181)

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「富岡製糸場で学習会」を行いました

2011年05月10日 18時08分46秒 | 世界遺産伝道師協会

「富岡製糸場で学習会」を行いました 

 

4月26日(火)、富岡製糸場で会員を対象とした学習会を行いました。近藤会長を始め会員25名と推進課の秋山さんが参加しました。会場は2号館に付設した製糸場内食堂です。

曇りがちではありましたが木々に若葉が芽吹き始めた気持ちの良い季候でした。

10時30分、近藤会長の挨拶に続き、富岡製糸場総合研究センター所長の今井幹夫先生から「富岡製糸場が全国に及ぼした影響~工女たちの活躍と器械製糸の普及~」と題した講義を拝聴しました。

〈今井先生の講義〉

 富岡製糸場は大規模で、かつフランス製の優秀な製糸器械を導入しているため、弱小な民間資本では手に負えず、模範工場の役割が果たせなかったという主張がある反面、技術と管理面も含む組織と同時に工場制度を一つのパッケージとして導入した点に模範工場としての本質的意義があるという評価もあるという。


先生は、器械製糸技術の伝播と器械製糸場の普及という事例は十分に検証することができるとして、その代表的な事例を取り上げながら富岡製糸場の果たした役割について話をされました。県別工女の人数と器械製糸場の普及率、工女たちの退場後の主な活躍事例、富岡製糸場を模範として造られた各地の製糸場などについて

詳細な説明をされ、富岡製糸場は「長いスパンで捉えた時、模範工場としての役割を確実に果たしたといえよう」と結論付けられました。

 

12時から1時間は昼食タイムです。今朝いただいた印刷物「街中おもしろマップ~昼メシ編~」には市内の約30軒の店と食事内容等がイラスト入り手書き地図に分かりやすく紹介されていました。参加者は地図を片手に思い思いの店に出かけ昼食を摂ってきました。製糸場を含め富岡市へ行く方々から食事処の質問を受けることもあるので、いろいろな店の特徴を知っておこうと思い、初めての店に数名で行ってみました。

 

<場内見学>


 午後1時から場内の見学です。

 

 

製糸場の境野さんの案内で約1時間、一般の見学では未公開の箇所を見学しました。3号館貴賓室、東繭倉庫2階、鉄水槽、鉄製煙突の基部、排水溝などです。参加者は境野さんの要領を得た説明に感心しながら、普段は入れない箇所をしっかり目に焼き付けるかのように見入っていました。地震のことも考慮して、今回ブリューナ館の地下室には入りませんでした。

先頃の東日本大震災の際にも、繰糸場のガラスが7枚破損しただけという最小限の被害ですんだ富岡製糸場は、レンガ1個の歪みも見られません。自分の目で確認し、改めて先人の知恵と技術力に感心しました。


 2時過ぎ、製糸場を後にして富岡市立美術博物館に向かいました。タイミング良くこの日から企画展「富岡製糸場資料展」が始まったのです。昨年、片倉工業が富岡市に千百点余りの資料を寄託しました。官営期、三井期、片倉期に関する根本資料が含まれていて、その中から製糸場の歴史を伝える上で欠かせない資料7点を今井先生が厳選し、展示したものです。

製糸場建設前の計画段階とみられる建物の配置を描いた「製糸場設計図面」、製糸場設立の由来や条例、諸規則等を網羅した「富岡製糸所記」、埼玉と長野の全工女の入退場期などを記録した「工女名簿」には横田英や春日蝶の名前が見られ、当時へ思いを馳せました。

今井先生はこの後会議を控えている忙しい身でありながら、美術博物館で約1時間に渉り展示資料について詳しく説明してくださいました。まだ整理・解析を待っている資料も含めて、新しい発見の喜びと未知への期待に込める熱い思いが伝わってきました。

3時30分、予定どおりの時間で解散し、各自常設展示の福澤一郎の作品を鑑賞して帰途に着きました。参加者の感想は、「奥の深い講義を受けて、興味深い箇所の見学や貴重な資料を見ることができ、とても充実した一日でした」ということでした。

 最後に講師を快く引き受けてくださり、丁寧な資料を用意して精力的に講義・説明をしてくださった今井先生、そして終日側面から協力していただいた富岡市世界遺産推進課の結城さん、

岸さん、森田さん、製糸場内の案内をお願いした境野さんに深く感謝いたします。             (Y.I記)

 

 

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好評を博した「ぐんまこどもの国」での世界遺産推進活動

2011年05月08日 23時32分03秒 | 世界遺産伝道師協会

好評を博した「ぐんまこどもの国」での活動

 

うす曇りの55日、太田市にある「ぐんまこどもの国」で初めての世界遺産啓発活動を行いました。参加伝道師は6(T.W、N.T、S.Y、S.N、Y.I、Y.N)です。

 

開園時間は9時半ですが、この日は一年で一番混雑する日だと聞いていたため、私たちは、家を早めに出て朝8時前後には指定駐車場へ着きました。

園の関係者に挨拶したあと、すぐに準備に取り掛かりました。30分くらいでパネル12枚とのぼり2本、座繰り器の準備を終え、活動開始です。

9時ごろから子ども連れの家族が次々と来園し、入り口近くで実演している座繰り器に目を止めます。老若男女が、「昔、蚕を飼っていた」「おばあちゃんがくず繭で真綿を作っていた」「繭を初めて見る」など、さまざまな思いを抱いて座繰り器へ近づいてきます。私たちは集まってきた人たちに話しかけたり、相手の話を聞いたりしながら座繰り体験を勧めました。体験した子どもさんには、自分の引いた糸と東毛支部特製のシャープペンシルを進呈しました。シャープペンシルは先着30人で終わってしまい、その後は糸だけでしたが体験希望者が多く、列を作って待っています。多くの人に体験してもらうため、1人当たりの時間を短くして対応しました。用意した繭は500グラムでしたが、どうにか3時半まで延ばすことが出来ました。

 

この日は園内の乗り物が無料となり、野外ステージでは県内で活躍しているアクションチームによる「夢適ヒーロー大集合」が行われました。また群馬の物産展で焼きまんじゅう、だるま弁当なども販売され、いつもは見られない光景です。

 

園内では、「千羽鶴で被災者のみなさんを応援しましょう!」「ふれあい工房作品展」「サイエンスワンダーランド」など、さまざまな催し物もあり一日中、楽しめます。午後12時半の入園者が9,500人を上回り、ピークは2時半ごろだということです。800台収容の駐車場はあふれて道路の片側が駐車場と化し、それでも駐車待ちの車の列が3時ごろまで続いていました。

 

太田市は埼玉県と栃木県に隣接しているため、「とちぎ」や「熊谷」ナンバーの車が多く、また北関東道路の開通で小山、佐野、宇都宮、遠くは千葉県、神奈川県などからも来ていました。福島県から来た人は放射能を逃れて「群馬にいる娘の家に来ている」と話していました。

チラシは800枚くらいを配り、興味のある人には繭を上げました。めずらしがる人が多い中で、「虫が入っているから気持ち悪い」という子どももいました。

 

最初は、簡単にチラシとパネルだけの活動の予定で、反響を見て今後の活動につなげようと考えていたのですが、中島進さんが座繰りをやってくれることになり大きく展開しました。PR効果は抜群でした。私たちは4時まで充分な活動をして片付けを終わったあと、4時半には解散となりました。

 

一日中曇りで肌寒いくらいでしたが、野外で活動する者にとっては暑すぎず絶好の日和でした。来園者はもとより、場所を提供してくださった金山総合公園管理事務所の担当者から、「秋にも申し込んでください。またやりましょう」と言っていただいたほど、好評を博した活動でした。

(Y.N)

 

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弁天ワッセで5月3日世界遺産伝道活動

2011年05月08日 11時22分22秒 | 世界遺産伝道師協会

 

ゴールデンウィーク真只中の5月3日()、弁天ワッセで中北毛支部活動を行いました。

 

本日参加した伝道師は7名(K.N、N.S、T、T.A、H.A、M.S、K.K)です。例年5月3日は親子連れも多いので、座繰りもメニューに加えて活動をしました。

パネルと幟をセッティングし、座繰りの準備を完了する9時半位になると、いつもの月とは違い人出も多く弁天通りが久しぶりに活気に溢れていました。

 

 毎月見える方も多くおりましたが、初めて見る顔の方も多かったと感じました。

一人が座繰り体験を始めますと、人だかりができます。それがまた人を呼び座繰りコーナーは切れ目なく希望者が続きました。

今回は毎月出店されているJAが別の場所に移り、活動場所にゆとりがありましたので

座繰りをしているのがよく見えるように設営したのもよかったと思います。

親が座繰りをしていたという方や、弁天通りの近辺に製糸所が多くあったのを思い出したという方、おじいちゃんが交水社に勤めていてご自身が糸繭商をしていたと話された中島さんという男性、「富岡製糸場に行った」という方もおりましたが、「まだ富岡製糸所に行ったことがないので是非行ってみたい」という方も何名もおりました。「頑張ってください」というエールも多くいただきました。

隣の駄菓子屋さんの前では「こいのぼりづくり」のコーナー、我々の向かい側ではザリガニとおたまじゃくしの無料配布と、子供対象のコーナーでは沢山の子供達を集めていました。

ザリガニとおたまじゃくしを無料配布していた塚越さんという方が養蚕演劇「蚕影様物語」(原作森田哲夫)というシナリオを持っていましたのでお聞きしますと、11月19日に箕郷文化会館で公演されるとのこと、どのような団体かお聞きしましたら「柏木の会」(会長は中じまさん、しまはコザト偏に寿と書くのだそうです)という団体だそうです。

12時を過ぎる頃になると、いつもの月のように行き交う人も少なくなりだしましたが、座繰りを希望する子供たちで順番待ちをした程でした。

1時半過ぎに中嶋紀嘉さんの奥様がお友達と立ち寄られ、差し入れをしていただきました。

 ご馳走様でした。そうこうするうちに時計も2時をまわりましたので活動を終了することにしました。活動に参加された伝道師の皆様お疲れ様でした。

(K.K

記)

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「峠の釜めし本舗おぎのや」で”富岡製糸場と絹産業遺産群”世界遺産伝道活動

2011年05月06日 22時47分49秒 | 世界遺産伝道師協会

 西毛県外支部のGW恒例行事となった「おぎのや横川店」における伝道活動を行いました。今回は、東日本大震災による行楽客への影響が読み切れず、期間を5月1日から3日までの3日間に絞り、1日あたり3名の体制で臨みました。ところが、案ずるより産むが易しで客の入りもよく、お店に残して置かせて貰った分を含めて3日間で「群馬から始まったニッポンの近代化」のチラシ2600枚を配り、広報活動としての手応えを感じることが出来ました。

 

 今年の行楽客の特徴は例年と違い観光バスが極端に少くなく(3日の日は3台だけ)マイカーでの来客がほとんどでしたが、バイクや自転車でのツアーのグループも見受けられました。国道をはさんで両側にある駐車場も11時頃から14時過ぎ頃まで常に満車で、こんな光景を見るのは初めてのことでした。

 

 ここで活動する心構えとして、店内の案内や富岡製糸場への道順とか、とにかく物を尋ねられることが多いので、それなりの準備が必要です。ところが今回は煙草を売っているかと尋ねられて曖昧な返事しか出来ず、念のため外を調べたところ飲み物に混じって煙草の自販機が置いてあるのを見つけましたが後の祭り、手痛い黒星を喫した一幕がありました。

 

 駐車場のナンバープレートを見ていると、近隣の長野・長岡・大宮・品川などに混ざって遠方の豊橋(愛知県)なども見られます。県外から多数の方々が訪れてくれるここでの活動は、居ながらにして日本全国へ富岡製糸場をPR出来る絶好のチャンスと捉え、これからも力を入れて行きたいと思います。配布したチラシが持ち帰られた先々で読み返され、旅の思い出の一つに「富岡製糸場」の歴史に思いを馳せていただければ、と願って止みません。                                                           

                               (S.S 記)

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