好評を博した「ぐんまこどもの国」での活動
うす曇りの5月5日、太田市にある「ぐんまこどもの国」で初めての世界遺産啓発活動を行いました。参加伝道師は6名(T.W、N.T、S.Y、S.N、Y.I、Y.N)です。
開園時間は9時半ですが、この日は一年で一番混雑する日だと聞いていたため、私たちは、家を早めに出て朝8時前後には指定駐車場へ着きました。
園の関係者に挨拶したあと、すぐに準備に取り掛かりました。30分くらいでパネル12枚とのぼり2本、座繰り器の準備を終え、活動開始です。
9時ごろから子ども連れの家族が次々と来園し、入り口近くで実演している座繰り器に目を止めます。老若男女が、「昔、蚕を飼っていた」「おばあちゃんがくず繭で真綿を作っていた」「繭を初めて見る」など、さまざまな思いを抱いて座繰り器へ近づいてきます。私たちは集まってきた人たちに話しかけたり、相手の話を聞いたりしながら座繰り体験を勧めました。体験した子どもさんには、自分の引いた糸と東毛支部特製のシャープペンシルを進呈しました。シャープペンシルは先着30人で終わってしまい、その後は糸だけでしたが体験希望者が多く、列を作って待っています。多くの人に体験してもらうため、1人当たりの時間を短くして対応しました。用意した繭は500グラムでしたが、どうにか3時半まで延ばすことが出来ました。
この日は園内の乗り物が無料となり、野外ステージでは県内で活躍しているアクションチームによる「夢適ヒーロー大集合」が行われました。また群馬の物産展で焼きまんじゅう、だるま弁当なども販売され、いつもは見られない光景です。
園内では、「千羽鶴で被災者のみなさんを応援しましょう!」「ふれあい工房作品展」「サイエンスワンダーランド」など、さまざまな催し物もあり一日中、楽しめます。午後12時半の入園者が9,500人を上回り、ピークは2時半ごろだということです。800台収容の駐車場はあふれて道路の片側が駐車場と化し、それでも駐車待ちの車の列が3時ごろまで続いていました。
太田市は埼玉県と栃木県に隣接しているため、「とちぎ」や「熊谷」ナンバーの車が多く、また北関東道路の開通で小山、佐野、宇都宮、遠くは千葉県、神奈川県などからも来ていました。福島県から来た人は放射能を逃れて「群馬にいる娘の家に来ている」と話していました。
チラシは800枚くらいを配り、興味のある人には繭を上げました。めずらしがる人が多い中で、「虫が入っているから気持ち悪い」という子どももいました。
最初は、簡単にチラシとパネルだけの活動の予定で、反響を見て今後の活動につなげようと考えていたのですが、中島進さんが座繰りをやってくれることになり大きく展開しました。PR効果は抜群でした。私たちは4時まで充分な活動をして片付けを終わったあと、4時半には解散となりました。
一日中曇りで肌寒いくらいでしたが、野外で活動する者にとっては暑すぎず絶好の日和でした。来園者はもとより、場所を提供してくださった金山総合公園管理事務所の担当者から、「秋にも申し込んでください。またやりましょう」と言っていただいたほど、好評を博した活動でした。
(Y.N記)