富岡製糸場世界遺産伝道師協会 世界遺産情報

「富岡製糸場と絹産業遺産群」は日本で初めての近代産業遺産として2014年6月25日付でユネスコ世界遺産に登録されました。

「高崎市井野町第三公民館」で伝道活動(6/18)

2023年07月12日 13時24分12秒 | 世界遺産伝道師協会

「高崎市井野町第三公民館」で伝道活動

「井野町第三公民館」にて、6月18日(日)座繰り体験と世界遺産の講話を実施してきました。以前に当館長より要請のあったものでしたが、コロナ禍により今回まで延期していた事案です。

(1)「井野町第三公民館」の紹介

 当館は、公的な補助金を受けず、住民の寄付等により建てられたもので、町内の イベント、サークル活動等に利用され、例年、年間のべ4000名近くの方々が利用している施設です。

(2)座繰り体験と講話の内容について

 今回の参加者は小学生1名を含む12名でした。活動時間は、午後1時から、参加者と挨拶を交わした後、全員で座繰り体験から開始しました。繭から糸を 引き出すために煮繭(しやけん)を行う理由から実際繭から1本の糸になるまでの一連の操作を実演してから、一人づつ約15粒の繭から、各人ハンドルを50回廻してもらい、終了後、木枠から糸を押しながらはずしたリング状の生糸を 記念に持ち帰ってもらいました。

 

 「富岡製糸場と絹産業遺産群」が世界遺産に登録された経緯の講和は、世界遺産のパンフレットと、今回準備した「富岡製糸場と絹産業遺産群」関連年表(出典:世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」建築ガイドP110-111)を用い説明しました。本資料には4資産が赤色で記載されており、世界文化遺産に登 録されたところまでの時代の流れが分かり易いこと、が特徴と言えます。

 ボードには、絹産業の流れ(養蚕-製糸-織物)と4つの遺産群を張り付けた文章を準備し、養蚕における技術革新(養蚕の多数回化と雑種強勢技術により生糸の量産化)、器械製糸の導入から自動機械の開発など、適時のこれらの関連を示しました。輸出された生糸が庶民の身に着ける商品になり、本世界遺産のキーワードの一つである「絹の大衆化」につながるの物語を完成させました。

 今回参加の小学生は、講和には目もくれず、一人、座繰りに専念していました。

 繭を操作し、ハンドルを廻す糸巻きと木枠から糸を外す操作まで、一人でこなしていました。

 習得の早さに驚かされた一幕でした。質疑応答を終えた後、機材を搬出し、午後3時に今回の活動を終了しました。当初は、3人体制で実施の予定でしたが、諸般の事情により、1人対応となりました。

 井野町第三公民館に関する資料は、I十嵐館長より、また、活動時の写真は井野町第三町内会、K林区長より提供されたもので、本報告書に、活用させて頂きました。

ここにお礼を申し上げます。有難うございました。(文責;H岡誠)

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