「富岡市立一ノ宮小学校」で学校キャラバン
令和5年11月10日(金)、富岡市立一ノ宮小学校で4年生2クラス43名を対象に学校キャラバンを行いました。
12時55分、西校舎前に横付けした車トラから機材を玄関に運び入れていると、教頭先生がやってきて「今日はあちらの2階教室なんです。」と、北校舎を指差し、機材をその場所から往復し生活科室に運んでくれ大助かりでした。その足で校長室に挨拶に出向き、自己紹介と簡単な打ち合わせを済ませました。
13時55分からキャラバン開始。今回の講話はO形、座繰りはM下さん、J保(明)さんが担当です。児童とのあいさつの後、伝道師の自己紹介で学習がスタート。
講話は、世界遺産決定の上毛新聞号外(2014年6月21日)を示しながら、当時の喜びを伝え世界遺産決定の理由を考えることから始めました。すでにカイコを育てた経験を持ち製糸場の見学もしている児童ですから、発問にも的確な答えが返ってきます。4つの構成遺産や外国との関連について説明しまとめに入ると「世界の宝物です!」と、押しの声が出ました。本当によく学習しているなと感心させられました。
14時15分からは座繰り体験の開始です。
座繰り機を囲むように集まった児童に、みご箒の使い方やハンドルの回し方を実演して見せ、児童への意欲付けをしていきます。2人1組になった児童に時には手を取り指導しながら、「上手だね」、「うまいね」、「もっとゆっくりしようね」、と声をかけると、児童は段々と自信を持って取り組んでいきます。強調するのは①カタカナのノの字(みご箒の使い方)②ハンドル操作はみご箒の動きに合わせるです。
最後に巻き取った生糸の帯に担任がハサミを入れます。児童は耳をそばだて音を聞き、カットが終わった瞬間には「お~。」という感嘆の声が上がりました。15時30分、あいさつとともに2クラスの活動が終了しました。
児童の感想は「みご箒が難しかった」と「楽しかった」が半々でした。一人の児童が「みご箒は繭が真ん中に寄せるのが難しかったけど、それだけ大事なことだと思いました。」との発言には、体験した者だからこその感想のように思いました。
手早く機材の片付け(拭き取る・洗う・分解する・収納する)を行い、校長先生に挨拶し機材を玄関まで運びました。すると教頭先生がサッと現れ、機材を軽トラまで運んでくれました。丁重にお礼を言い、伝道師同士「お疲れ様でした。」と、声を掛け合い校舎を後にしました。
本日参加の伝道師はM下禮子、J保明子、O形の3名でした。(O形 榮一 記)