てなもんや三度笠 

2023-10-15 03:28:27 | 懐かしいアニメ・TV主題歌
藤田まこと



雲と一緒に あの山越えて
行けば街道は 日本晴れ
おいら旅人 一本刀
「お控えなさんせ」「お控えなすって」
腕と度胸じゃ 負けないけれど
なぜか女にゃ チョイと弱い

南風吹きゃ 花さえ咲くに
可愛いあの娘は 薄なさけ
おいら旅人 一本刀
「お控えなさんせ」「お控えなすって」
口惜しまぎれに 言うのじゃないが
あんな女は ザラにある

捨てた故郷に 未練はないが
忘れられよか 母の顔
おいら旅人 一本刀
「お控えなさんせ」「お控えなすって」
祭り囃子を しみじみ聞いて
男泣きする こともある




「てなもんや三度笠」は昭和37年5月6日から昭和43年3月31日まで6年近く、全309回放送されました。

その間の平均視聴率は、関東で26,6%、関西で37,5%、最高視聴率64,8%(昭和41年2月20日放送回)。

日曜の晩6時からの放送でこの驚きの高視聴率、まぁ娯楽と言えばテレビとラジオの時代だったという背景にせよ、ビックリの数字ですよね。
 
提供は前田製菓で、番組冒頭、お寺の鐘が鳴るとお堂の扉を開けて登場した時次郎が、口上を邪魔する奇態な扮装の原哲男を軽くいなして、

商品をつかんだ右手をぐっと突き出し、見得を切って、「俺がこんなに強いのも、あたり前田のクラッカー」。

人情もろくて気のいいお調子者の渡世人・あんかけの時次郎(藤田まこと)とこまっしゃくれて口達者な小坊主・珍念(白木みのる)の、

ノッポとチビの凸凹コンビが東海道やら中仙道やら日本全国を旅して歩く、という設定でした。

なんといっても藤田&白木の掛合が絶妙で、そこに芸達者の喜劇人たちがからみ、さらに、人気の若手歌手たちがゲスト出演して持ち歌を唄って

芝居や殺陣を披露します。

いわゆる公開放送(録画だったそうですが、編集なしで流すだけ、きっちり仕上げた舞台です)、観客の自然な笑いや拍手が入って、ライブ感があり、

下ネタもなく、家族一緒に笑えるコメディでした。

作詞した香川登志緒は「てなもんや三度笠」の脚本家。演出を手がけた澤田隆治とともにこの超人気番組の生みの親&育ての親。

作曲した林伊佐緒は戦前から歌手と作曲の二刀流で、日本最初のシンガーソングライターともいわれるほどの才人でした。

そして、歌っていたのが藤田まことさん、歌手としても通用する歌の上手さ、いやいや、歌手の中でもと言い直したほうがいいのかもしれません。

それくらいの、こちらも才人。






























































































































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