冬物語 

2023-09-27 12:57:42 | 村下孝蔵
村下孝蔵


時計台の影を踏みながら歩いた 
去年の秋と何も変わらない 
あなただけがいない この街にはいない 
今年の秋を枯れ葉が埋める
小さな倖せを掴みきれないまま 
迷い込んだ心 漂う街角
降り出しそうな空 震えてる小枝が 
僕を映している 窓ガラスに爪を立てる

それぞれの風が胸を凍らせてく 
冬物語 静かに始まる 
やがて白い雪が 悲しみを被って 
洗い流して春をむかえるよ
掴みきれないもの それが夢なんだと 
わかっていたならば 目かくししたまま 
一人部屋の中で 生きていればいいと 
なだめているように 時計台が心叩く





村下さんの楽曲では比較的珍しい、ピアノのイントロで始まるこの曲「冬物語」。

いかにも悲しげに響くピアノの音が、曲の冒頭の段階で全編の雰囲気を伝えています。

冬は誰にも分け隔てない寒さを連れてきて「やがて白い雪が」降ってきます。

その雪は男女の関係においても、その他の関係においても、人間として生きている以上避けられない「悲しみを被って」、例外なく「洗い流して」、

また訪れる「春をむかえる」ことを促すのですね。

男性は自然の移ろいとその絶対的な温かさをも感じますが、女性への想いは拭い去ることができずに・・・。






























































































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