花れん

2023-08-22 00:10:01 | 村下孝蔵
村下孝蔵




遠くのあなたまでそのまま 伝えることができたなら
例えば白い花ならば 寂しくて泣いていますと
赤い花なら 元気ですと 教えられたなら
あなたのまわりを いつも飛び続ける
小鳥になりたい 誰よりも近くで
追いかけて ゆきたいけれど
何もかも すてたいけれど

大切にしまっておいた 子供の頃のたからもの
ずっと探しているけれども どうしても見つからない
そんな夢から覚めた朝 小さなビーズの首飾り
取り出してみたら 糸が切れ 床にちらばった
窓の外は雨 昨日も明日も
あなたはこの場所に 戻ってこれない
追いかけて 行きたいけれど
何もかも すてたいけれど

心が形で送れるものならば
どんなにあなたは おどろくでしょうか
追いかけて 行きたいけれど
 何もかも すてたいけれど





この曲「花れん」は、1984年4月1日に発売された「少女」のB面です。

歌詞のとおり、花びらを乗せて舞う風のようなイントロから本楽曲は始まります。

村下さんの楽曲の中でも、比較的ポップさが強いものといってもよい反面、華麗さと悲しさのような香りが背景に流れています。


遠くのあなたまでそのまま 

伝えることができたなら

場面設定としては、女性が思いを寄せる(寄せた)男性に向けて、心のうちで語り掛けるというもの。

また、「花」には「散る」という含意があるとみれば、この二人、結ばれることがない点だけが確定している間柄かも知れません。

例えば白い花ならば 

寂しくて泣いていますと

赤い花なら 元気ですと 

教えられたなら

男性には見えていないかもしれないけれど、今、目の前で咲いている「たとえば 白い花ならば」、まるで自分の心に合わせてくれて「寂しくて 泣いています」。

でも、こちらの「紅い花ならば」あなたを想う私の心のように、いつまでも変わらず「元気ですと」男性に「教えられたなら」どれほどすばらしいでしょう。

あなたのまわりを 

いつも飛び続ける

小鳥になりたい 

誰よりも近くで

女性は自分の育てる花々に触れるたび、このように想っているのでしょう。
 
追いかけて

ゆきたいけれども

何かも

すてたいけれども

 
もしそんなことが可能ならば、女性は男性のことをどこまでも「追いかけてゆきたいけれども」と思います。

今、自分の身の回りにある物事、関係など「何もかもすて」て男性と過ごしていき「たいけれども」と・・・





















































































































































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