阿呆鳥
風に揺れる長い髪を
指でそっと触れながら
二人で生きて行こうなんて
言ってくれたあなた
込み上げる幸せが
涙となってこぼれた
・・・・・・・・・・
.
美しさと、はかなさは表裏一体です。
晩秋の色づく木々の葉は、きれいだなと思っているとやがて一枚一枚落ちて風に舞います。
枯れ葉となって踏みつけられるか、どこか遠くに飛んでいく・・・
枯れ葉は、はかない。
思い出すのが短編の名手O・ヘンリーの「最後の一葉(The Last Leaf)」。
病に伏せる若い女性が生きる力を失い、窓から見える壁のつたの葉っぱが一枚一枚と落ちていくのを見て、自分の余命と重ねます。
そしてとうとう最後の一葉になる。
これが落ちたとき私は、と思うのですが・・・。