一ツ星

2023-08-24 09:49:04 | Jポップス
きくち寛



片親育ちとおちょくられ
負けず嫌いの この俺は
でこにタンコブたえなんだ
そんな男におまえは惚れた
愛の温みを教えてくれた
なにわ嫁なの初情け
惚れて暮らした
一間の部屋の
裸ランプがなつかしい

おかずは梅干 ひとつだけ
日の丸弁当で 行く俺に
おきばりやしゃと 声かけた
あれが最期の おまえの笑顔
やっとつぼみも 膨らみかけた
春も待たずに なぜ死んだ
いつか可愛い 花嫁衣裳
着せて 頬ずりしたかった

おまえは夜空の 星になり
俺は下から 仰ぐだけ
酒も喧嘩も あの日から
止まらないまま 転げていった
さいの河原の 渡し場あたり
あわてちゃ 駄目よと 声がして
空を仰げば おまえの星が
俺を見つめて 濡れていた

やっとつぼみも 膨らみかけた
春も待たずに なぜ死んだ
いつか可愛い 花嫁衣裳
 着せて 頬ずりしたかった




この曲は、20世紀を代表する天才漫才師横山やすしさん(本名:木村 雄二、1944年3月 18日 - 1996年1月21日)が奥様である木村啓子さんに贈られた曲です。



元々は1981年頃、きくち寛さんが横山やすしさんから詩をもらい、すぐ作曲した曲なんだそうですが、やすしさんがすぐに唄えずお蔵入りしていた楽曲でした。

その後7・8年経って再度レコーディングし、発売になるわけですが、やすしさんの身辺でのいろいろなトラブルが重なり、結局はまたしてもお蔵入りになります。

その後、やすしさんは吉本興業を解雇され、不遇の数年を過ごし、そして病に倒れ他界。

・・・その告別式で出棺のおり、会場に流されていたのがこの曲でした。

テレビでその光景が流されと、あの曲は何という曲なのかとテレビ局に問い合わせが殺到。

それならばと発売元のクラウンが急遽「追悼盤」として発売、ようやく日の目を見たというわけです。



























































































































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