なつかしの歌声

2023-10-28 14:15:12 | 懐かしのメロディー
藤山一郎


石原裕次郎





(男)
 銀座の街 きょうも暮れて
 赤き灯(ひ)燃ゆ 恋し東京
 恋し東京
 あの窓あの小道 やさしの柳
 あこがれは悲しき 乙女の涙
 風よ運べよ いとしの君へ

(女)
 歎きの途(みち) ひとり行けば
 みどりの樹に 鳥はうたう
 鳥はうたう
 やさしく寄り添いし 姿よいずこ
 おもい出の窓辺に わすれな草が
 風に泣いてる 昨日も今日も

(男女)
 夕焼け空 君とながめ
 うたいし歌 たのしメロディー
 たのしメロディー
 うたえば涙ぐみ こころはむせぶ
 落葉ちる朝(あした)に 雪ふる宵に
  呼ぶよこの歌 返らぬ涙




この曲は、昭和15年2月21日公開の東宝映画「春よいづこ」(渡辺邦男監督)の挿入歌として作られ、同年4月にコロムビアからレコードが発売されました。


 
藤山一郎・二葉あき子




主題歌は同じ作詞者・作曲者・歌手による映画と同名の「春よいづこ」でしたが、レコードは「なつかしの歌声」のほうがよく売れました。

「春よいづこ」が歌詞・曲ともセンチメンタルなのに対して、「なつかしの歌声」は、歌詞は感傷的なものの、曲はハイテンポで明るいのが特徴で、

そのへんが好まれたのかもしれません。
 
「なつかしの歌声」は、前奏・間奏・後奏とも長い曲ですが、レコードでは間奏と後奏が少し端折られています。

「春よいづこ」は川口松太郎の小説を映画化したもので、この小説は、昭和12年公開のフランス映画「美しき青春」の翻案作品です。

映画では主人公を藤山一郎、その恋人を宝塚少女歌劇団で娘役のトップスターから映画界に転じていた霧立のぼるが演じています。








































































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