きのうは久しぶりに義父に会いに行った。義父の施設ではもう個人の部屋まで入っていいように緩和されていた。
それで、義父の部屋へいくと義父はいなくて。スタッフに尋ねると、いまは体操の時間で別の部屋にいるという。よかったら見学されますかと言われて、連れて行ってもらった。
30人くらいの入居者が椅子や車いすに座って、手遊び的な体操をしていた。見学用の椅子もスタッフがすぐにもってきてくださる。ここはスタッフの数も多くて余裕があるなぁと思う。
あんたがたどこさ♪ ひごさ♪ の歌にあわせて「さ」のときにボールとか巾着を隣の人に渡す、という運動。渡すタイミングを理解していないひともいたけれど、義父はちゃんと理解して「さ」のときに隣の人に手渡していた。
16時になって体操が終了して部屋にもどる。廊下で会った老婦人が自己紹介をしてくれて、いっしょに義父の部屋に入り、飾ってあった額を見せてくれた。「これ、わたしが差し上げたんですよ」
見ると、与謝野晶子のやは肌のの歌が書いてあった。
「与謝野晶子ですね、みだれ髪」というと、「そうなんです。お義父さん、与謝野晶子が好きだとおっしゃるんで、色紙に書いて額にいれて差し上げました」
なんと。お義父さん、モテモテ。 いいお友達がいらしてよかったですね、というと、そうなんですよ、と嬉しそう。その人が出て行かれたあとも、これまで作ったものや絵を見せてくれたり、毎日廊下を歩いた回数を記録しているバインダーの説明をしてくれた。
義父「私ねぇ、中曽根さんを尊敬していてね、あのひとみたいに100歳まで生きようと思ってるんですよ」
私 「お義父さん、まだまだお元気だから生きられますよ」
義父「ここにいるとなんの心配もいらないし、いろんな人がいろんなこと教えてくれて新しい知識も得られるし、毎日楽しいですよ。ほんとうにこういうところ見つけてくれてありがたいと思ってます」
お義父さん、いつもいくたびに感謝の言葉をくれて、ほんとうによかったなぁと思える。こちらこそ感謝。
私の両親もそれぞれの施設で充実した時間を過ごせるようになってくれたらいいなぁと思いながら帰った。
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