去年の11月の末に父が亡くなってから父の夢を見なかった。1回くらいは見たかな。
とにかく記憶がないくらい、夢に見なかった。
ところが、数日前父が夢に現れた。
父の姿はなく、気配だけの夢。それも悲しいけれど。夢の中でもちゃんと父が亡くなったことは認識している。
金縛りにあったように身体が固まって、ぬるりとした気配に包まれた。夢と現実の境界のようなところで。
お父さん? お父さん来てくれたん? と問いかけると、
「おう」と父の声が聞こえた。
でも、父の姿はなく、時間もないみたい。温かな気配が薄まっていって消えていくのを感じた。
「寒かったらなんか掛けてね」←ここだけリアルっぽい。うたたねする父に語る口調。
「おう」 ともう一度応えて父の気配は消えた。
父の写真を飾っている小さな祭壇。その部屋をこのあいだ片付けたから来てくれたのか、私がようやくあの部屋を片付けて父も窮屈じゃなくなったと思っていたからみた夢か。
でも、姿はなくても声だけでも会えてよかった。
写真はこのあいだの三室戸寺の紫陽花。最近よく見かけるようになった白い紫陽花、アナベル。私は実はこのアナベルをあまり紫陽花とは思っていない。別の花のよう。きれいだけれど、イメージが菊とか死を連想させる。昔からのお寺にアナベルを植えるのはちょっと似合っていない気もする。そこだけ西洋風になる。いろんな種類があるのはいいけどね。
とにかく記憶がないくらい、夢に見なかった。
ところが、数日前父が夢に現れた。
父の姿はなく、気配だけの夢。それも悲しいけれど。夢の中でもちゃんと父が亡くなったことは認識している。
金縛りにあったように身体が固まって、ぬるりとした気配に包まれた。夢と現実の境界のようなところで。
お父さん? お父さん来てくれたん? と問いかけると、
「おう」と父の声が聞こえた。
でも、父の姿はなく、時間もないみたい。温かな気配が薄まっていって消えていくのを感じた。
「寒かったらなんか掛けてね」←ここだけリアルっぽい。うたたねする父に語る口調。
「おう」 ともう一度応えて父の気配は消えた。
父の写真を飾っている小さな祭壇。その部屋をこのあいだ片付けたから来てくれたのか、私がようやくあの部屋を片付けて父も窮屈じゃなくなったと思っていたからみた夢か。
でも、姿はなくても声だけでも会えてよかった。
写真はこのあいだの三室戸寺の紫陽花。最近よく見かけるようになった白い紫陽花、アナベル。私は実はこのアナベルをあまり紫陽花とは思っていない。別の花のよう。きれいだけれど、イメージが菊とか死を連想させる。昔からのお寺にアナベルを植えるのはちょっと似合っていない気もする。そこだけ西洋風になる。いろんな種類があるのはいいけどね。