ほよほよさんぽみちNEW

いつでも君のこと好きだったよ

一昨年のきょう

2020-05-01 19:57:08 | 日記

 スマホに撮った写真を確認しようとすると、「〇年前のきょう」とか「6ケ月前のきょう」とかの写真が勝手に上部に現れたりする。思いがけず、ああ、そういう日だったなぁと思い出すことになる。

 

 一昨年のきょうは、家族3人で長谷寺へ行っている。長谷寺は私が一番好きなお寺。

 

 義母がその年の3月に亡くなって、ご朱印の掛け軸や「おいづる」(白衣)を目にした息子が西国三十三か所巡りを始めて、GWに帰ってきたときにあしたは長谷寺へ行くときいて、長谷寺なら私も行きたい、と思って同行したのだった。

 

 長谷寺への道の途中でおそうめんを食べたり、奈良漬け屋さんへ寄ったり、なんだかとても楽しかった。牡丹の花がきれいに咲いていて。回廊にも人がたくさん歩いていて、写真を撮るのに人が途切れるのを待ったりした。そんな人が多いことさえ、いまはとても懐かしい。人込みのなかを平気で笑いながら歩いていた。

 

 いまは、なるべく人が少ない車両を選び、隣の席はあけるようにして座り、ある緊張と不安のなかで毎日を過ごしている。普通に会話している二人連れさえ、そんなに大きな声で話すと怖いよ、ウィルスが飛んでいるかも、と思ってしまう。

 

 小さい子もみんなマスクをしているので、気安く話しかけられない。花の手入れもマスクをして帽子をかぶってしているから、例年は通りかかりのひとに声をかけられてちょっとした話をしたりするのだけど、今年は誰も遠慮しあって話かけない。

 

 前に塔の全国大会で花山多佳子さんが東北の被災を経験してしまったあとは、いままでと同じようには落ち葉を燃やす歌を読んだり詠んだりできなくなるんじゃないか(うる覚えだけど)、みたいことを話しておられたけれど、この新型コロナウィルスが収まったあと、私たちはまた人込みのなかで普通に会話したり笑ったりできるのかなと思う。

 

 チェコも歌会も全国大会もすべて、前世の出来事だったような気がする。

 

 (写真は2年前のいまごろ、義父がデイサービスでつくってきた鯉のぼり。)

 

 

コメント
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