酒と薔薇の日々(その2)

好きなことだけ求めて生きるアスペ気味のINTJ人

「ヒトはなぜ踊るのか」が理解できた話

2024年05月20日 08時08分17秒 | 日記
 
(ペルー南部のトロ・ムエルト遺跡  引用元

以前なんで「ヒトは踊るのか」という疑問を持ったことがある。
これを思ったきっかけは、半世紀前の20歳頃に行ったディスコ
何であんなに一心不乱に踊れるのか全く理解できなかった。
(当時のABAとかの曲は好きだけどね。)
音楽を聞くのは好きだけど、それは自身の内部で聴くのが目的で、他人と同調するための音楽というのが全く理解できなかった。
野球とかサッカーとか ”他人がやってるスポーツ” に全く興奮しないのも同じなんだろう。

私は、協調性や同調性があんまり無い人間で、勝手な独自路線を歩んできた。
趣味にしても仕事にしても、フツーと違うジャンルを独自のやり方;考え方で進める。
そういう ”社会同調性” があまり無い、結果孤立する性格
いわゆる、ちょっと変わったヒト
まあ、それはそれで社会での立ち位置はあるし、それでうまくいったから良かったんだけども。
変人も人間社会で需要があるから、こういう種族も脈々と生き残ってるんだろうね。

「踊るヒトビトと私」が理解できた。
いわゆる昨今巷で流行語のように言われる「生きづらい人生」ですわw
やれやれ
妹は音楽さえも嫌いだと言ってたよ。

=====その経過=======
TVでその答えを放送していた。
答えは「古くから人類は音楽リズムを使った集団意思同期の手法を使って活動してきたが、その脳内反応が勢い余って運動野まで広がった結果、(歌い)踊る習性を持つ」だった。
以下のNHKサイトでは脳内報酬系の話は書かれていませんが、簡単に追記しておく。
NHK フロンティア「人間はなぜ歌うのか」 2024/5放送
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240507/k10014441911000.html

◯ リズムと脳の報酬系
 動物は単純な4Beatなどのリズムを聞くとそのタイミングを予想し、一致すると脳の報酬系が働き、報酬物質が出る。
 人間は新生児段階からその機能を持つし、動物(オウム・類人猿)も単純なものなら同じ反応を示すが、複雑なリズムの組み合わせには反応は薄い。
 ヒトの場合は3,4,6,12拍子などを複雑組み合わさると、その報酬も大きくなる。(シンコペーション)
 更に時折わざと1テンポ抜いた音を流し、それをヒトが予想すると脳が更に喜ぶことが確認される。
 大量に出た報酬物質は運動野まで広がり、体が動き踊りだす。(踊る理由はここ
 聴覚野と記憶を結びつけているのが「Music Memory NetWork」
 認知症患者に音楽を聞かせることで古い記憶が復活することが確認されている。

◯音楽と社会性(ネットに乗っている内容です)
 大集団を形成する人間はこのリズムに同期する本能を発展させて社会を築いたのではないか。という仮説
 アフリカに住む少数部族の「バカ族※」は活動する合間合間に何人もが集まって手を叩いてリズムを取りながら歌を歌う。
 歌はリズムを担当する者を決めて始まるが、参加する者は空いたパートへ入っていく。
 これによって部族の社会性を高め、まとまって動くことができる。
歌によって集団の絆を高めている。
 「みんなで歌う」ということが「音楽の起源」
 ※バカ族 アフリカ中西部にいる少数民族で、10万~20万年前の人類の古いDNAを持っていると言われる狩猟民族

◯この番組に登場した学者
 ・オランダ・アムステルダム大学で音楽認知学を研究する
   ヘンキャン・ホーニング博士
 ・アメリカ・ノースイースタン大学で音楽と脳の関係を研究する
  サイキ・ルイ博士
・京都大学アフリカ地域研究資料センター 特任研究員
 矢野原佑史
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