Vespa Garage MIKURIYA'S BLOG

Vespa Garage MIKURIYAのブログ

Vespa 50s 修理見積もり

2017-10-24 | 50s・100・125ET3/2015~

私の店ではめずらしく久々に50sの修理です。当店管理車両ではありませんが良くお話させて頂いた上で珍しく私のところに出す話になりましたのでね・・・とりあえず見積もり?ホーンの形状から最後期型かな?車台番号も今まで見たことないくらいの番号でしたので最後期型に間違いはないと思います。外装はほこっていますがキレイになりそうですね・・・

毎度放置車両の最初の分かれ道の燃料タンク。すばらしいことに錆もなくそのまま使える・・・全然入ってないのは何故?どこからか漏れてる?

火花もバチバチ・・・これは軽く終わりそうだと思いますよね。ご本人もなんかかかりそうな感じとの申告でしたので数回キックしてる前提とこちらでも軽く下せるのでスコープで覗くのは省略してバチバチ・・・火花も強い強い・・・

しかしなかなか掛かりそうにもないので結局はキャブ見るか・・・途中デカイフィルターがあるけど錆タンクのせいとかでなく単につけてあったって事なんでしょうね。で、この時点でキャブがグラグラしてるけど(左右に)清掃のの為に外してみると・・・

アララ・・・こんなオチでしたか。四つ割の一部がありません。しかし相手側にもないのだけどね・・・どちらにせよこのキャブはサヨウナラ・・・

この割れたキャブはよく見ると入口側がなんか削ってある・・・何度も脱着したから削れたとかでないと思うんだけどね。つまり入りがキツキツだったのをなんとかしようとしたって事なのかな?まあ相性はあるけどね。そんな訳で動作確認出来ないのでとりあえず中古のキャブと入れ替えましたがなんと中古キャブの手持ちが一個のみだった・・・自宅倉庫にも無さそうな感じ・・・これからは新品?ついでにキャブ接続のホース等はユルユルで動くから多少滲み漏れはあったでしょうね・・・

で、難なく始動。煙モクモクはまあ溜りに溜まったものが・・・なんですけどそれにしては煙多いな?マフラー内なのか?それともエンジンケース内なのか?キャブ触る前にキック始動を試した時にかなりの回数こなすとキックがニュルンって感じになったのでミッションオイルは確認しときますかね・・・で、入れ口を開けてもガソリンと混じったミッションオイルが噴き出す!なんて事もないので一旦店の周りをグルリ。ごく普通の50sの走りなんだけど持ち主は割れたキャブで乗っていたのだろうから元の状態がどういったレベルか比較できない。まあしかし普通の50sの感じでした。で、まったくリヤブレーキが効かないのも判明。フロントメインで乗っていたのかな?

走った後にアイドリング放置で安定している事も確認できたのでその後ミッションオイルを抜く。キレイなもので(皿が汚いからキレイにみえないだけです)しかもシャバシャバでもないので内部的に問題は無さそうなんですけどね。

写真が前後しましたが薄っすらストップバルブが点灯しっぱななのでこれはストップスイッチのメンテが必要ですね。

あまり乗っていない元ネタなのかな?ハンドル内部もキレイなものでむしろ油っ気がない感じ。何故かワイヤーはシフトもアクセルも交換したように見えるが最終型はこのワイヤーだったのかな?

で、異常にに固く締まってるドライブシャフトナットを外して見えたものは・・・ここまで酷いのは中々見ないなってくらいの油ギトギトベタベタのブレーキシュー・・・しかしシールからの漏れにしては?な感じもしますので一旦一休みしてから作業は午後に再開しますかね・・・塗装タイプのマフラーだったので交換されているのかな?しかも排出口が上に曲がってしまってるからタイヤの出し入れがしんどいことに・・・